住まいの雑学
池谷梢 /企画・エフェクト
池谷梢 /企画・エフェクト
2014年10月12日 (日)

イカ好き注目! 食べる前に競わせる『元祖烏賊様レース』って?

イカ好き注目! 食べる前に競わせる『元祖烏賊様レース』って?(画像提供:風間浦村観光協会)
画像提供:風間浦村観光協会

青森・下北半島の下風呂温泉郷で、夏から秋にかけて毎週金・土曜日に行われるユニークなイベントがある。その名も『元祖烏賊様レース』。水槽で活イカを泳がせて勝敗を競うというものだ。今回はこのイベントを主催する、青森県下北郡の風間浦村観光協会に詳しい話を伺った。

このユニークな『元祖烏賊様レース』はいつごろ、どのように始まったのだろうか?

「レースが始まったきっかけは、下風呂温泉郷へ誘客を図る目的で、1991年に東京・銀座で行われた『元祖活イカすくい大会』でした。現在、烏賊様レースは『風間浦村活イカ備蓄センター』で行われています。活イカなどの水産物を常時備蓄・提供することにより、高級化、多様化する水産物の需要ニーズに応え、消費拡大を促進し、地域経済の活性化に資することが目的です」

なるほど、町おこしイベントのひとつでもあるというわけだ。次に、具体的な烏賊様レースのルールややり方を聞いてみた。

「一周20m、6コースのレース場で活イカを追い立て、ゴールを目指すものです。レースは活イカの水揚げが始まる7月から10月末まで開催されます。レースに参加する方は“オーナー”として600円で活きイカを購入します。選手入場の合図で活イカがレース場に運ばれ、ファンファーレと同時にオーナーは自分の選手(イカ)を追い上げるというものです」

レース後は表彰式が行われ、1~3着にはそれぞれ金・銀・銅の“スルメダル”が贈られる。これは袋に入れたのしイカに、金銀銅のシールを貼ったものだそう。さらに1着には村の特産品である海藻も贈られる。ところで気になるのが、レース後のイカだが……。

「レースに参加したイカはその場で刺身にしてもらい、食べることができます。もちろんお持ち帰りもでき、下風呂温泉に宿泊される方は旅館でも調理してお召し上がりいただけます」

追い立てられ、必死に泳いだ選手(イカ)が食べられてしまうとは。何とも気の毒で申し訳ない気もするが、ここはぜひともおいしくいただきたいところだ。このレース、10月末まで開催されているそうなので、イカ好きの方は是非一度オーナーになってみては!?

●取材協力
風間浦村観光協会(風間浦村商工会内)
下風呂温泉郷
HP:http://www.shimohuro.com/
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