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2013年1月17日 (木)

1月の初々しい気持ちにもマッチする「無垢材」の魅力とは?

1月の初々しい気持ちにもマッチする「無垢材」の魅力とは?

住宅リフォーム市場の需要増加とともに、人気を集めている素材のひとつに無垢材がある。無垢材とはネット百科事典「kotobank」によると、“一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したものの事。木本来の質感、風合いという面で魅力があり、化学物質を含まない自然素材としても注目されている”と紹介されている。

木本来の良さを引き出すナチュラルな質感は、1月の初々しい気分にもマッチする気がする。そこで今回はこの無垢材の魅力について、インテリア用の無垢木材専門メーカー、株式会社マルホンの担当者にお話を聞いてみた。マルホンは国内外の原産地と直結して本物の無垢材を取り扱う、いわば木材のスペシャリスト。まず、無垢材の魅力についてお答えいただいた。

「見て癒やされる美しい木目や、触れることで感じられる“木”本来の質感や温かみ、リラックスできる木の香りは無垢材ならでは。木の種類によってその表情の変化の仕方はさまざまですが、使い込むほどに色が薄くなったり、濃くなったり、艶が増したりと、味が出てくるので経年変化を楽しみながらお使いいただくことができるのも魅力のひとつです。また、一般的な合成フローリングは時間の経過とともに傷や剥がれといった劣化が見られますが、無垢材ならたとえ傷が付いても、塗装の種類によっては自分で補修することができ、傷跡さえも馴染んで味になっていくため、長くご愛用いただくことができます」

無垢材といえば、一般的には床材を中心に使用されているイメージがあるが、ほかには家のなかのどの部分に使われているのだろうか?

「現在当社では床のほか、壁(内外装含む)、天井、階段、上がり框、モールディング、カウンターなどの部材をご用意しております」

※モールディング……壁と床、壁と天井といった何らかの接地面を縁取る帯状の化粧材。窓枠やドア枠、格子などの装飾に用いることも可能。

では、無垢材を使用することで、どんな効果があるのだろうか?

「ひとつは、調湿効果があります。無垢の木は呼吸するように、空気が乾燥した状態では水分を発散し、逆に湿度が高くなると水分を吸収し、部屋の湿度を自然に調節してくれる効果があります。もうひとつはリラックス効果です。気分を落ち着かせる木の芳香や、目に優しい自然な色合いと表情、触れるとほんのりと温かい質感がリラックス効果をもたらします」

なるほど、見た目の美しさだけでなく、湿度を調節してくれるという効果もあるとのこと。四季がある日本の気候には、うってつけの素材というわけだ。最後に無垢材を選ぶ際の注意点を聞いてみた。

「無垢木材は、ひとつとして同じ木目がなく、色の濃淡や木柄の違いも樹種によって大きく異なります。また堅さもさまざまなので、実際にショールームなどで実物に触れて体感しながら選定されることをオススメします」

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