住まいの雑学
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2012年10月14日 (日)

ドアの大きさも時代とともに成長!? 住まいのサイズあれこれ

ドアの大きさも時代とともに成長!? 住まいのサイズあれこれ
Photo: iStockphoto / thinkstock

本日10月14日は「世界標準の日」。国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)によって制定された。これにちなんで今回は、われわれにとって身近な、住まいに関する「標準」をいろいろご紹介しよう。

まずはじめに、日本家屋に必ず使われている「畳」について。畳の広さは一畳、二畳という風に表現されるが、ひと口に一畳といっても地域や建物によっていろいろなサイズがある。主に西日本で使われる「京間」では1910×955(mm)、また関東・東北地方の一部で使われる「江戸間」では1760×880(mm)といった具合に、一畳のサイズに開きがある。「畳アラカルト」というホームページでは、その理由について以下のように記されていた。

「この違いの一説には、以前関西方面では家の大きさは畳の大きさをもとに作られていました。それに対し関東方面では先に家を作り、作られた家の柱から柱の間を一間として畳を作っていました。こうして畳の大きさに差が出たといわれています」

ちなみに、長方形の畳はどの地方も縦横比が2:1になっているのも面白い。

続いて、ドアの標準サイズを見てみると、優良リフォーム会社紹介サイト「ホームプロ」では内装ドアについて、

「建具の高さは、昔から1800mm(6尺)が一般的でした。しかし、最近では日本人の背が高くなったことや、天井の高い部屋の普及などによって2000mm以上のものも増えています」

とある。幅に関しては、寝室が70センチ代、トイレが60cm代程度が一般的。このように部屋の用途によって必要な幅が異なるようだ。

また、空間の印象を左右する「天井高」の標準はどうだろうか。タカラレーベンが運営するホームページの「天井高についての基礎知識」では、

「居室として必要な天井の高さは、建築基準法によって定められた『2m10cm以上』、住宅金融公庫の融資を受けて住宅を造る場合、天井高は『2m30cm以上』となっています。最近のマンションでは『2m40cm以上』の天井が一般的です」

と説明されていた。快適に暮らすのに欠かせない大事なポイントだが、平面図だけを見ていると高さをつい見落としがちなので忘れずにチェックしたい。

自分らしいこだわりの空間を望む人も、まずは標準を知ることが大切。標準規格に合わせれば、既製品の建具や建材をそのまま使えてコストダウンにつながるといったメリットも。理想の家づくりや住まい探しに、標準サイズの知識を活かしてみては。

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