お金が無くとも上京できる？東京のゲストハウス

夢を叶えるために上京したいけど、予算は5万円しか……。なんて、難しい願いをなんとかしてくれるのがゲストハウス暮らし。とりわけドミトリーなら激安で、ほとんど初期費用もかけずに都心部で暮らすことができるんです。

ドミトリーとは1つの部屋を数人でシェアして暮らす物件、つまり相部屋ってこと。海外にあるバックパッカー向けのゲストハウスでは、けっこう定番の宿泊スタイルです。しかし、旅行客が利用する海外のドミトリーとは違い、東京だと1カ月単位で家賃を支払う中期滞在型が一般的。職を探して一時的に上京した人や、これから1人暮らしの費用を貯める人の仮住まいとして普及しています。

費用を調べてみたところ都心部の物件でも、光熱費＆ネット代込みで家賃が月々3万６千円。洗濯機や冷蔵庫、掃除機などは共同のものがあるので、家電をそろえる必要はなし。敷金や礼金の代わりにデポジットと呼ばれる保証金を1万円預けて、合計4万6千円で夢の東京生活がスタートできるみたいです！

と、さんざん夢だなんだとドミトリーを推奨している感じになりましたが、実際のところはどうなんでしょう？そこで、秋葉原から徒歩15分の台東区にあるゲストハウスへ出向き、入居者から話を聞いてみることにしました。

「自分の専用スペースはロフトベッド1台分しかないんですが、みんなでくつろげる広いリビングがあるので、そんなに窮屈ではないですね。なにより、上京してすぐに大勢の人と知り合え、色々な東京の情報を教えてもらえたのが心強かったです。ただ、冷蔵庫に置きっぱなしにしたマヨネーズの減りが、心なしか早いように感じる時もありましたけどね（笑）」

そう語ってくれたのは、ドミトリー歴約1年の上田孝之さん。実家のある熊本県からCGクリエーターを目指して上京したそう。秋葉原でバイトをしつつ専門学校へ通い、今年の春に晴れて卒業。現在は目下、就職活動中なのだとか。

「貯金がほとんど無い状態で上京しましたが、家賃が安いからバイトだけで学費や生活費もまかなえました。お金が無くて上京を諦めている人には、是非ドミトリー暮らしをオススメしたいですね」