近年、日本の夏は昔に比べてかなり暑く感じる。かつては、熱中症対策などはあまり耳にしたことがなかったが、今や日本の夏には欠かせないものになっている。
そこで世界各地、熱帯地域での暑さ対策はどんなものかを、熱帯地域在住経験者や、現在住んでいる方に聞いてみた。
■シンガポール在住 Nさん 女性
「日よけのために、至る所に大きな木を植えています。多くのコンドミニアムは、1階は柱だけにして風通しをよくしていますね。食品は調味料でも粉物でも何でも開封したらすぐに冷蔵庫に入れます。日差しがきついので、ノースリーブより半袖Tシャツが現地の日本人には好まれているように思います」
■各国在住経験 Mさん 男性
「今まで行った熱帯の国、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオス、スリランカなどの暑い国では、食べ物が悪くなるのを防ぐため、一日三食と決めずに、もっと小分けに食べています。タイは世界で一番と思うぐらい、夜更かし好きの国民。昼よりも涼しくなる夜に活動しているんです。またベトナムでは、夜になるとバイクで街中をぐるぐる回って、風にあたる自然エアコン作戦をしている人をよく見掛けます」
■マレーシア在住 Sさん 女性
「こっちの人は暑くても長袖を着ている人が多いです。強い日差しを受けるより長袖の方が涼しいんですよね。休日の活動時間は午後3~4時から。日が傾くと徐々に、街には人が増えてきます。そして、基本的に急がない。昼間も外はほとんど歩かない。移動はたいていの人が車もしくはバイクで、自転車には乗らないです。乗っているのは欧米人ばかり。マラソンをやっているのも欧米人が多いですね」
■タイ在住 Tさん 男性
「ホットコーヒーを飲む。体温が上がると暑さを感じにくくなる気がします。また、ビール以外の飲み物も基本的には冷やさない。そして長袖を着て、暑い時間帯は活動しません」
■サウジアラビア在住経験 Dさん 男性
「サンダル履きで、涼をとっている人が多いですね。また雨が降らないから空気がとても乾燥しています。だからリップクリームがかなり重宝するんです。基本的にサウジは日差しが強すぎるから皆肌を出しません」
こうして見てみるとお国柄もあるようだが、基本的には日中の行動と直射日光を避けるのが常識となっているようだ。取り入れられる対策があれば試してみてはいかがだろうか?