杏や永作博美も集める「ご朱印」って何?

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『ノジュール10月号』(JTBパブリッシング) 775円+税(購読料金1年7980円+税)

 今、「ご朱印」がちょっとしたブームになっていることをご存知でしょうか?

 モデルの杏さんや女優の永作博美さんなど著名人が「ご朱印帳」を持って、集めていることが話題に。NHKの情報番組『あさイチ』でもご朱印を集める女性が取り上げられ、興味を持つ人が増えているそうです。

 と、ここまで読んでいて「そもそもご朱印って、何?」と感じた方も、いるかもしれません。神社・仏閣で授与されるもので、その名の通り、朱色の印と寺社名、参拝日などが黒墨で書かれたもの。50代からの旅と暮らし発見マガジン『ノジュール』10月号によると、もともとは寺院で写経し、それを奉納した証として朱印を授与していたのが、はじまりであるそうです。

 一方、現在では写経をしなくても、300円前後のご朱印代で受け付けてくれる寺院・神社がほとんど。ただ、これも今に始まった話ではなく、江戸時代に寺院を巡る旅が行われるようになり、参拝の証として授与されるようになったことに由来します。さらに時代が下って明治期になると、神社でもご朱印の授与が行われ、また、「ご朱印帳」「ご朱印軸」も同時期に登場しています。

 同誌では、ご朱印が授与される各地の神社・仏閣や、巡礼コースの例が紹介されていますが、特に興味深いのが東京・国立市にある谷保天満宮。社務所で販売されているご朱印帳は、ライトブルーとピンクの表紙で、若い女性から「かわいい」と話題になっているそうです。また、権禰宜(ごんねぎ、神職のひとつ)の菊地茂さんは、「80代のお婆ちゃんまで"かわいい"と仰る。女性は年齢に関係なく、ことごとく"かわいい"がお好き。これは大誤算でした(笑)」と、多くの世代から反響があったことに喜びのコメントを寄せています。

 なお、ご朱印をいただきながらこの季節にぴったりな紅葉を楽しめる旅が掲載されているのは同誌の第1特集で、第2特集で取り上げられているのが「大阪」。62〜63ページでは、大阪城の全景が見開き1面に写し出されており、天守台や空堀、高石垣など、城の秘密が解説されています。また、大阪城だけでなく、真田幸村ゆかりの地・上町台地や大阪のグルメ、さらに、新たな大阪のランドマークとなったあべのハルカスなど、注目スポットが掲載。

 紅葉の映える神社・仏閣、そして大阪へと、秋の旅行を検討してみてはいかがでしょうか。


【関連リンク】
ノジュール2014年10月号
https://www.nodule.jp/currentissue/

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