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2014年10月25日 (土)

野菜の無料配布? 東京農業大学の『収穫祭』に迫る

野菜の無料配布? 東京農業大学の『収穫祭』に迫る(画像提供:Round House)
画像提供:Round House

今年の10月31日から11月2日まで、東京都世田谷区にある東京農業大学の『収穫祭』が行われる。大学の文化祭というと芸能人などが来て盛り上がるのが一般的だが、この東京農業大学『収穫祭』は、そういったイベントではなく100%農大生たちで行われるというのだ。そこで、東京農業大学収穫祭実行本部の小川さんにお話を伺った。まずは歴史から。

この『収穫祭』はいつ頃から始まったのだろうか?

「1905年(明治38年)から現在の世田谷キャンパスで行われていた運動会で盆踊りをやり始め、それが徐々に文化祭のような形になり、1941年(昭和16年)に『収穫祭』として始まりました。現在では、後から開校したオホーツクキャンパス(10月12日・13日) や厚木キャンパス(11月1日・2日)でも収穫祭が行われています」

東京農業大学『収穫祭』といえば聞いたことがあるのが、野菜の無料配布。この太っ腹な企画では、一体どれくらいの野菜を無料配布するのだろう?

「無料配布される野菜は大根で、配布されるのは収穫祭開催期間中11月1日と2日の2日間です。OBからいただいた大根を、2日間合わせて6000本用意しています。」

6000本!? なかなかの量である。次に、ほかにはどんなイベントがあるのか聞いてみた。

「ステージでは農大生だけの出演によるミスコンテストや各サークルや団体の発表のほかに、チアリーダーと吹奏楽の発表、農大名物の大根踊りを応援団が披露します。文化学術展では各学部の発表やミニ演奏会もあり、模擬店も約100店ほど出店されます」

学生による模擬店は文化祭の楽しみのひとつだが、どんな模擬店が出店するのだろう?

「農大生がボランティアで手伝った契約農家の蜂蜜が毎年大人気で、4時間程並んでもその価値があると言って手に入れた方も居るほどです」

野菜無料配布と、この蜂蜜は例年大人気のようで、ほかにも味噌の販売なども行われている。この収穫祭には毎年10万人ほど訪れ、各キャンパスの地元の人々からも人気のようだ。学生にとっては、地域の人々と農業について話すことができる大切な機会ということ。ご近所の方もそうでない方も、手づくり満載の収穫祭に訪れてみては?

●取材協力
東京農業大学収穫祭実行本部
HP:http://www.nodai.ac.jp/harvest-fes/index.html
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