株式会社LIXIL住宅研究所アイフルホームカンパニーが、「家庭のルール」について、一戸建てに住む既婚女性667名を対象に調査を実施した。ランキングのベスト3は以下の通り。
このほかにも、「食事中は、携帯電話を使用しない(見ない)」などマナーに関するものや、「長時間の外出の際は、暖房便座の電気を切る」など、節約を意識したルールも多くみられた。
たとえ家族といえど、ひとつ屋根の下で暮らす者同士。快適に過ごすためにはルールも必要だ。じっさいに、こうしたルールを取り入れている家庭も多いのではないだろうか。一方で、自分たちにとっては当たり前でも、他人からみると「変わっている」と思われるルールもきっと多いはず。上記ランキングのほかに、どのような家庭のルールがあるのか調査してみた。
というわけで、同居人がいる周囲の知人に片っ端から聞きこみを行ったところ、出てくる出てくる。あるある系からおかしなものまで、ジャンルごとに特徴的なルールをまとめてみた。
●【マナー編】
・「玄関に置く靴は一足まで」
……確かに玄関がぐちゃぐちゃだと、見た目にもよくないですね。なかには二足出してしまって、お父さんに捨てられたなんて人も。
・「週に1回口臭チェックデーがある」
……他人はなかなか指摘できないところも、家族なら許されるというもの。このチェックに引っかかると、歯医者さんでの口腔ケアを命じられるという厳罰も。
・「洗面所や台所に水滴を一滴も残さない」
……水まわりがピカピカだと、後から使う人も気持ちがいいものです。
・「玄関で下着以外の服を全て脱ぎ、ルームウエアに着替える」
……外のホコリや花粉を持ち込まないという意味では効果的ですね。でも玄関はちょっと恥ずかしい気が…。
・「トイレで大きいほうをしたときは、マッチをすってからでる」
……マッチから出る煙は、意外と消臭効果があるとのこと。
●【家庭内の序列編】
・「子どものチャンネル権は19時まで」
……チャンネル争いでモメることって多いですよね。時間を区切るのはいいアイデアかも。
・「魚のハラミは必ず父親が食べる」
……一番美味しい部位は、働くお父さんに召し上がって頂きたい。家長を立てる、素敵なルールです。
・「毎日外で働く人が席についてからご飯がスタート」
……サザエさん一家のような、温かい食卓文化が想像できますね。
●【節約編】
・「ネギや小松菜などの再生野菜は絶対に根っこ部分を捨てない」
……半永久的に栽培できるとか。これは確かにお得です。
・「冷蔵庫は10秒で閉める」
……ちょっとでも節約したい電気代。冷蔵庫の中にあるものを、すばやくチョイスすることで、判断力も磨かれる??
・「調味料は買わないで、貰ってくる」
……コロッケを買ったときについてくるソースなど、毎回ちょっと多めに貰っておくと結構な量がたまるのだとか。
●【都市伝説編】
・「夜に爪を切らない」
……これをやると親の死に目に会えないと、まことしやかに語られる言い伝え。けっこう信じている人がいました。ほかにも『夜=よ』『爪=つめ』の掛け言葉で、『世を詰める』つまり『早死にする』という説もあるようです。
・「夜に新しい靴をおろさない」
……何かを新調するということは、気分を新たにするということ。これを妖怪や魔物が活動する夜に行うのは、縁起が悪いという説が有力なのだとか。
●【健康編】
・「テレビ番組がCMに入ったら全員アイマスクをつける」
……ちょっとでも目を休めることは必要。でも、そこまでしなくても…。
・「コタツに入って30分経ったらラジオ体操を行う」
……あったかいコタツでゴロゴロばかりしていないで、身体を動かすことも大事ですからね。
●【その他】
・「下着を捨てるときには、ありがとうと手を合わせる」
……どんなものにも感謝を忘れてはいけません。
・「『ドジ』を『おちゃめ』に言い換えるなど、ネガティブ語を使わない」
……こんな家庭で育つと、自然にポジティブ思考が身に付きそう。
・「ルールをつくりたい人は、あっちむいてホイ3回勝負で全員に勝たなくてはいけない」
……ルールを決める人を決めるルール。フェアといえばフェアですね。遊び心があって楽しそう。
ちなみに、米国のマーケティングコンサルタントであるダン・ケネディー氏は、「『ルールは破られるためにある』という最もありふれた格言こそ、究極のルールなのかもしれない」と語っている。破ってばかりでは家庭生活に支障をきたしてしまうが、ルールでガチガチに縛りすぎても、窮屈な生活になってしまうのかも。
というわけで、ちょっとくらいのルール違反は許してください…。