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MARC BIANCHI
マーク・ビアンキ

サン・フランシスコ近郊のサン・マテオ出身のシンガー・ソングライター。元々、Indian SummerやCalmといったハードコア・バンドで活動していたが、1996年よりHer Space Holidayとして1人で創作活動を開始。最初期は、箱庭的スペーシー・ポップであったが、2001年リリースの4thアルバム『MANIC EXPRESSIVE』(アートワークはRadioheadの『Kid A』を手がけたShynola)、『THE YOUNG MACHINES』(2003年)、『THE PAST PRESENTS THE FUTURE』(2005年)のオーケストラル・ポップな「エレクトロニカ3部作」で決定的な評価を得る。その後、がらっと方向性をかえ、オーガニックで力強い歌が詰まったxoxo, pandaをスタートさせる。日本でも、2005年のサマー・ソニック出演、盟友The American Analog Setとのカップリング・ツアー、高橋幸宏のソロ・アルバム『Blue Moon Blue』およびツアーへの参加、Joseph NothingとPianaとのコラボ・ユニットThe Heartbreak Moment、xoxo, pandaとして4 bonjour’s partiesをバックに従えての全国ツアー、さらにサッポロビールYEBISU THE HOPのCMに、コーネリアスや曽我部恵一、クラムボン、高田蓮、つじあやのらと並んで、外国人として唯一人出演するなど、すっかりお馴染みの存在となっている。また、台湾でも、国内最大級のロック・フェスティヴァルFormoz Festivalの、休止前最終公演の大トリを務めるなど、絶大な人気を誇る。そんな彼が、2011年、突如Her Space Holidayの終結を宣言。7月にまさに集大成と呼ぶに相応しい渾身のラスト・アルバム『HER SPACE HOLIDAY』を7月にリリース。11月には4 bonjour’s parties、そしてアルバムにも参加したCarolineとともに、最後のツアーを敢行。グランド・フィナーレとなった。その後は、変則的なコラボレーション・ユニットthe boys and girlsや、CMや個展用の音楽を制作するなど、マイペースな活動を続けていたが、表に出てくることはなかった。その間、約3年、2014年6月に、本人名義による配信限定シングル「Wounds」が緊急リリース。配信限定で1曲のみという、彼のつつましやかな性格がそのまま表れたような帰還の挨拶は、待ち続けたファンに熱烈に歓迎される。それから1ヶ月、絵本『The Telescope』をはじめ、数々のコラボレーションを重ねてきた日本人イラストレーターであるHeisuke Kitazawa or PCPの個展用に書き下ろした楽曲を収録したEPが到着。PCPの世界にそっと添うような、実にマークらしい優しいインストゥルメンタルが4曲収録されている。

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