住まいの雑学
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岡島梓 /企画・エフェクト
2014年9月14日 (日)

読書の秋!『本』を楽しく読む『ツンドクブ』の活動に迫る

読書の秋!『本』を楽しく読む『ツンドクブ』の活動に迫る(撮影:筆者)
撮影:筆者

読書をしたいけど時間がない。買ったはいいものの、内容が分かりづらくて断念した。そんな経験はないだろうか。このままでは今年も“食欲だけの秋”になってしまう……。

そんなとき、本を参加者と一緒に読み進めるイベントがあると耳にし、某日朝7:50、六本木ヒルズ付近のビルの一室を訪ねた。その活動は『ツンドクブ』という会が行っているらしい。会を主宰する、部長の松岡亜樹さんにお話を伺うことができた。

まず、『ツンドクブ』はどんなきっかけで生まれたのだろうか。

「ツンドクブは、六本木ヒルズ界隈で活動している方の交流を目的とした『ヒルズブ!』というコミュニティ内の活動の一つです。私も含めて、六本木森タワー内のワーカーは2万人もいるそうなんです。もともと、人にすごく興味があったのですが、ある日、タワーに吸い込まれて行く方々を見て『皆と話せたらいいのにな』と思ったことがあって…多分ムリなんですけど(笑)。でも、本という著者の想いが表現されたものを使って、2万人の中の何人かとでも交流できたらいいなと思って、『ヒルズブ!』という枠の中で活動を始めました」

松岡さんは自身のもつ『リーディング・ファシリテーター』というスキルを活かし、ツンドクブを立ち上げた。

「私がほかの読書会で学んだ本の読み方があり、それを使うと、本の内容を自分に引き付けて、速く深く学ぶことができます。多くの人が読書から深く学ぶことができたら、そして、良書をたくさん読んでもらえたら、社会に主体的に関われるきっかけになると思うんです」

松岡さんの熱い思いと、ゆるめのスタンスで続けられているツンドクブ。私が参加した朝の読書会は、最初に松岡さんから本の読み方についてレクチャーがあり、そのあとは自分に“その本を手に取った目的”を問いかけながらじっくりと読書。最後は参加者のアウトプットという流れでちょうど1時間。朝から目的意識をもって本を読み、頭をフル回転させて自分の考えを発表するのは新鮮な体験だった。

最後に、参加者の方の声や松岡さんがツンドクブで得られたものを伺った。

「参加者の方には、“短時間で重要なポイントがつかめるようになった”、“本選びの参考になった”、“普段は話すことがない方との出会いが広がった”、などと喜んでいただけています。私自身も、本の著者や出版社の方、そして参加者の皆様との出会いがあって飽きずに活動できていますね。これからも、ゆるく活動を続けていきたいです」

ツンドクブには、六本木界隈以外の方も参加できる。朝や夜の活動で読書のコツをつかんで、この秋こそ、本を読みこなしたい。

●取材協力
ツンドクブ(ヒルズコミュニティ活性化委員会「ヒルズブ!」内)
HP:https://www.facebook.com/tsundokubu
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