住まいの雑学
磯部美緒/企画・エフェクト
磯部美緒/企画・エフェクト
2014年10月1日 (水)

10月1日はコーヒーの日。飲んだ後のコーヒーかす、どうしてる?

10月1日はコーヒーの日。飲んだ後のコーヒーかす、どうしてる?(写真: iStock / thinkstock)
写真: iStock / thinkstock

10月1日がコーヒーの日とされているのをご存じだろうか。ただ単に、深まる秋に温かいコーヒーがうれしい、というものではなく、全日本コーヒー協会のHPによるときちんとした由来があるのだ。

「国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月で、この日がコーヒーの年度始めとなります。さらに、日本では秋冬期にコーヒーの需要が高くなることから、1983年に全日本コーヒー協会によって、10月1日が『コーヒーの日』と定められました」

この年度始めというのはブラジルのコーヒー豆の収穫時期が9月に終わり、10月に新しい豆が出回り始めることに合わせたものであるようだ。

ところで、家でコーヒーをいれて飲む人ほどたくさん残る、コーヒーかす。普段なんとなく捨てているものの、これを何かに活用できないものだろうか……。ということで、全日本コーヒー協会の西野さんに、コーヒーかすの再利用法を伺ってみた。

「コーヒーかすにはにおいをとる機能があります。残ったコーヒーかすを乾燥させるか、ぎゅっと絞って汁気をきり、冷蔵庫や靴箱の隅に入れておくと、におい消しの役割を果たします。これは犬や猫などペットのにおいにも効果がありますよ」

なるほど、それは有効な再利用方法である。ほかにはないのだろうか?

「コーヒーかすの水気を絞ってプランターなどの土と混ぜたり、花壇にまいておくと、土壌改良剤として使うことができます」

ところで、コーヒーかすを利用するときに気をつけることはあるのだろうか。

「コーヒーかすは濡れたままだとカビがはえやすいものです。汁気の絞り加減、置いた場所の湿度にもよりますが、たまに様子をみて、短期間で交換するよう心がけてくださいね」

西野さんのお話によると、インスタントコーヒーなどを販売している大手コーヒーメーカーでは、大量に出るコーヒーかすを、環境対策として、ボイラーの燃料やバイオマス発電の燃焼炉の補助燃料として使ったり、かためて炭状にして燃料として活用しているとのこと。家庭でできるコーヒーかすの再利用も、小さなエコだ。そう思って、気軽に始めてみてはいかがだろうか。

●取材協力
社団法人全日本コーヒー協会
HP:http://coffee.ajca.or.jp/
前の記事 『燕三条 工場の祭典』の工場見学で、ものづくりと生活用品を考える
次の記事 引越しがユウウツ… 「引越しブルー」対処法
SUUMOで住まいを探してみよう