イサム・ノグチ賞は現代美術家の杉本博司──2016年には美術館を建設

イサム・ノグチ賞は現代美術家の杉本博司──2016年には美術館を建設
イサム・ノグチ賞は現代美術家の杉本博司──2016年には美術館を建設

画像はイサム・ノグチ美術館の公式Webサイトより

5月13日、革新性や国際性を持つ芸術家・アーティストを表彰する「第1回イサム・ノグチ賞」の授賞式が、ニューヨークにあるイサム・ノグチ美術館で行われた。

そこで、現代美術作家の杉本博司さんと、イギリスの建築家ノーマン・フォスターさんの2人が受賞した。

杉本さんは日本国内ではもちろんのこと、世界中の様々な映画館でシャッターを解放状態にして撮影した写真「劇場」シリーズなど、海外でも高く評価されている。

イサム・ノグチ賞とは

今回の「イサム・ノグチ賞」は、1988年にニューヨークで亡くなった、彫刻家のイサム・ノグチさんにちなんで創設されたもの。

イサム・ノグチさんは、アメリカ人の作家を母に、日本人の詩人を父に持つ彫刻家だ。彫刻、美術、商業など、幅広く活躍し、日本とアメリカ両国で世界的な彫刻家として知られている。

今回受賞した、現代美術作家である杉本博司さんと、イギリスの建築家であるノーマン・フォスターさんは、2人ともノグチさんと生前に交流があったようだ。

現代美術家・杉本博司とは

U2によるアルバム『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』/ジャケットに杉本さんの「海景」シリーズの「Boden Sea, Uttwil」が起用されている

日本人受賞者となった杉本博司さんは、日本を代表する写真家にして現代美術家として知られている。

中でも、アメリカの自然史博物館の古生物や古代人をジオラマで再現した処女作「ジオラマ」シリーズや、世界中の海を水平線が二分する構図で撮影する「海景」シリーズなど、多数の代表作を持っており、世界各地で大きな評価を得ている。

2013年には、文楽公演「杉本文楽 曾根崎心中」がヨーロッパで話題に。また2016年には、小田原市・江之浦に日本の伝統文化の再考と継承を目的とした美術館を開館予定だという。

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

イラスト・アートの週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ