以前ネットで話題を集めた、奈良県の“土地を買ったら遺跡が見つかった”という話。太古の遺跡と聞けばロマンチックだが、実際自分の身に降りかかったらただ事じゃあ済まない。
「奈良だけじゃない! 土地を買ったら遺跡が出土。家は建てられる?」(https://suumo.jp/journal/2014/10/27/71586/)という記事では、よっぽどのことがない限り家は建てられる、発掘調査費用は行政(奈良県)の補助金で賄われると解答を出しているものの、ネットでは十人十色のコメントが寄せられた。
まずは、思わず“へぇ~”と唸ってしまうトリビア的反応だ。
などなど、多くの人が世界の遺跡事情に重ねてこの事例にロマンを感じていたようだ。
一方、実際に自身に関係する土地で遺跡が発見された人は切実である。
いずれも個人宅ではないが、いろいろとご苦労があるようだ。
さて、すでに遺跡の上に自宅を構えている人や、同様の案件を取り扱ったことがあるという不動産関係者のコメントはあれど、今この瞬間、自分の買った土地で遺跡が見つかり住宅が建てられないという人のコメントはなかった。
このことについては金銭的不安や前出記事の補足にもなる、以下のコメントを見ていただこう。
つまり、不動産業者を介して土地を買い、建築会社に住宅工事を頼んだ場合、遺跡に関する手続きは発掘調査の補助金申請も含めて、あらかじめ業者が行っているものなのだ。当然、埋蔵文化財包蔵地に住宅を建てる際は試堀調査に要する時間も考えた施工スケジュールを立てている。
仮に工事が途中でストップするようなことがあるなら、それは今すぐにでも本格的な調査を必要とする、歴史的発見といえるかもしれない!