2007年より注視されてきた朝鮮総連本部のビル売却問題。事件の法律的解決に向け、東京地裁は10月3日より10月10日までの8日間に、同ビルの入札を受け付けると発表した。事件の経緯を追ってみると不正疑惑や国際問題など、ややこしい話がたくさん出てくるが、朝鮮総連本部があった建物が売りに出されているということは事実であるようだ。
では入札とは、具体的にどういう段取りで、どうやって土地や建物を買うものなのだろうか。そもそも一般の個人は、それらの入札に参加できるものなのだろうか。
この疑問を解消すべく、東京都の財務局財産運用部という部署に質問を投げかけてみた。こちらでは東京都の公有財産の管理や、元は都のものだった土地の売却、貸し付けなどを行っており、売却物件の一般競争入札に対する問い合わせも担当している。
まず知りたいのは、一般人でも入札に参加できるのかどうかということだ。
確かに、そういう規制がないと大変だ。逆にそこが入札の資格の分かれ目になるなら、一介の市民でも入札に参加できる制度だというのが理解できる。ところで案件ごとに要項があるという話だが、一般人でも手の届く土地が入札対象となるケースはあるのだろうか。
その物件、町田市の土地の場合は、約364㎡で最低売却価格は3470万円となっている。なにやらオトクな話を見つけられそうだが、入札の方法や入札の頻度は?
主に入札制度を利用しているのは、専門の業者だという。それは当然なのだろうが、資格などの高いハードルがあるというわけではなく、一般人にとっても参加は容易なようだ。この入札という制度で意外な掘り出し物物件を手に入れられるかもしれない。土地の購入を考えているなら、ご一考を。
■参考
「5回で分かる裁判所の競売物件(1) 競売物件って何?」
https://suumo.jp/journal/2012/09/26/29352/