11月3日はみかんの日。お風呂で温まるのが楽しみな季節は、みかんのような身近な素材でバスタイムを楽しむのはいかがだろうか。お風呂に浸かることで血行がよくなり、新陳代謝が促進され、ハリや弾力が増すため美容にも効果的だ。また、秋冬は乾燥しやすいため、保湿と肌の乾燥対策がより重要になる。
今回はみかんのような身近な素材を楽しむために、東京ガス・都市生活研究所の実験によって“美容効果がある”と実証された秋冬の素材をいくつか紹介したい。
■柿の葉
柿の葉は止血、殺菌、消炎などの作用に優れている。この薬湯で入浴すると、皮膚の炎症をいやすとともに、ハリのある健康な美肌づくりに効果があるとされる。レポートによると“肌荒れの改善”、“肌の明るさ”、“保湿”に効果があったとのこと。
柿の葉にはタンニンやビタミンCが豊富に含まれるほか、ビタミンA、K、P、フラボノイドが含まれている。これらの成分が乾燥を抑えて肌荒れを改善し、透明感のある肌に効果ががあると推測される。
■米ぬか
米ぬかは江戸時代には比較的入手しやすい薬湯の1つとして利用され、古くから女性の美肌づくりに不可欠な美容剤として使われてきた。米ぬかを入れた薬湯は、しっとりとしたもち肌をつくるのによいほか、冷え性にも効果があるとされる。レポートによると“保温”に効果あり。米ぬかには脂質やビタミンB1、Eなどが含まれており、米ぬかの油分により保温に効果があると考えられる。
■昆布
正月料理には欠かせない昆布だが、肌に潤いが与えられ肌のキメを整える効果も報告されるなど、お風呂にも適している。レポートでは“保湿”、“肌荒れ改善”、“保温”に効果あり。昆布には保湿成分である多糖類、アミノ酸とミネラルが含まれている。これらの保湿成分によって肌水分量が増加して、肌の表面状態が整ったと考えられる。
■日本酒
血管を広げて血行を促進する作用があり、体を温める効果があるため、冬のお風呂向きといえる。検証結果によると“保湿”、“肌荒れ改善”、“保温”に効果が見られる。日本酒には糖分、アミノ酸と有機酸が含まれている。これらの成分によって、肌水分量が増え、肌表面の状態が良好になり、透明感のある明るい肌になると考えられる。
紹介したのはどれも日常生活で手に入れやすい素材や、普段使わずに廃棄している素材ばかり。上記の結果は足浴での検証だが、浴槽に入れても楽しめるので、是非普段の入浴タイムに役立てたい。