リフォーム・内装
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浅野 真由美
2012年11月8日 (木)

DIY初心者が「表札づくり」に挑戦。DIYの第1歩となるか…?

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DIYが盛り上がりを見せ、「棚でも机でも自分でつくっちゃおう」という人が急増中。そんななか、去る10月20日、21日に大阪・千里ニュータウンの「まちびらき50周年記念イベント」に合わせて「団地表札づくり」が行われました。DIY初心者の女性やファミリーが大勢参加。さて、DIYの第一歩の成果は?

団地をDIYでお洒落に

大阪北部の千里丘陵に「千里ニュータウン」が誕生したのは1962年。当時、立ち並ぶ新しい団地は人々の憧れの住まいでしたが、まちびらきから50年経った今では、懐かしくもレトロな存在に。そこでUR都市機構では、今、開催中の50周年の記念イベントの一環として、団地の中でDIYを体験してもらおうと「体験!MY団地表札づくり」を行いました。
「千里ニュータウンの50年前の風情を残す、ゆったりとした団地の空間を楽しんでもらいたい。DIYを通じて、お洒落に、より快適な生活空間をつくる楽しさを知ってもらいたい。そんな思いから企画しました。DIYをやりたいけれど、何から手をつけていいか分からないという人たちのために『表札づくり』にチャレンジすることで、手づくりする楽しさを知ってもらえると思ったんです」と西日本支社の小正茂樹さんは言います。

講師はDIYクリエーターでDIYブロガーとしても大人気の久米真理さん。「DIYとはDo it yourself。自分でやろう、という意味です。私は2年半前、結婚当初に住んでいた団地が、和室、和室、ふすま…と昭和の香りいっぱいで、もう意気消沈。部屋を好みの空間に変えたい、と思ったのがDIYを始めたきっかけです。それからすっかりはまって、今では家が大好きになりました(笑)」。

「千里中央」駅前で開催された千里ニュータウンまちびらき50周年イベント

表札づくりに挑戦

(1) まず板を紙ヤスリで削ってなめらかにします。「板を傾けて上から下へ紙ヤスリでこすると簡単ですよ。角は丸くしてね」(久米さん)

(2) 次に好きな色のペンキを塗ります。ピンク、水色、オレンジ、白…。この色選びが最初の自分らしさを発揮するポイント。「ちょっとかすれた感じに塗ると味わいがでますよ」(同)

(3) 文字のフォント(ゴシックや明朝など)とサイズを選び、紙に名前をパソコンで印刷。黒い字の部分をカッターナイフでくりぬきます。フォントによって可愛いタイプからモダンなタイプまで、ここでも個性がでるものです。

(4) くりぬいた紙をペンキを塗った板に貼り、上から文字の色のスプレーをかけます。「真上から一気にサーッとスプレーして下さい」(同)。

(5) 紙をはがすと名前がうかびあがって出来上がり。「あー、字が滲んだ~」という声に「それが手づくりの味わいですよ」と久米さん。「後でペンキを塗ればいくらでも修正できるから大丈夫」とのフォローも。

表札用の板を紙ヤスリで磨いてツルツルに

表札の色選びで個性を発揮

「もっと上手くなりたい」と、やる気まんまんに

この行程で約1時間。「家を買ったので玄関にかけようと思って」と話すファミリーや、「既成の家具だと、ちょっとサイズが合わないことがよくありますよね。自分でつくれたらいいなと思って」という主婦。

最初はみんなこわごわでしたが、途中から作業に慣れて楽しそうに“個性”を発揮。出来上がった表札を眺めながら「うーん、もうちょっと上手くつくれそう」「楽しかった~。今度は何をつくろうかな?」と次へのステップに心を弾ませている様子。みなさん、さらに興味を深めたようでした。

表札をアレンジしてウェルカムボードに

千里ニュータウン
1962年(昭和37年)、大阪に日本最初に誕生した大規模なニュータウン。今年、街開きから50周年を迎えたこの秋、これまでの歴史を振り返るとともに新たな幕開けになるよう「50周年記念イベント」を開催している。UR都市機構では原状回復の必要がなく壁や床などを自由にカスタマイズできる「DIY住宅」「プチDIY住宅」を千里ニュータウンなど関西15団地(平成24年11月現在)を中心に全国で展開しており、団地内で「表札づくり」などのイベントを開催。
UR都市機構西日本支社カスタマイズ(DIY)特設ページ
HP:http://www.ur-net.go.jp/kansai/customize/
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