くそ消費税引き上げ記念のウンコねた:ウンコ移植はいかが。

まあ覚悟はしていたとはいえ、クソみたいな消費税引き上げが決まってしまったので、ウンコネタを。たまたま、家にたまった Science を読んでいたら、こんな記事が:

The Promise of Poop (Science, 2013/8/30)

一部の感染症に他人のウンコを移植すると(つまりその人の腸内に別の人のウンコを押し込むと)、直ってしまう症例がたくさんあるんだって。

その理由は完全にわかったわけではないけれど、おそらく腸内の微生物がウンコといっしょに移植されて、それが免疫効果とか挙げるんじゃないか、とのこと。その微生物だけでいいんじゃないの、と思ってしまうのが素人の浅知恵。まず微生物はたくさんいる。そしてウンコをいっしょに移植することで、その微生物の生態系もいっしょに移植される。だからちゃんと定着する、ということらしい。もちろん、あらゆる病気に効くわけではないし、また相性とかもあるらしいので、まだまだ調べるべきなんだけれど、だんだん使用例も増えているとか。うーむ。

で、これをもっと広めようとする医療業界に対して、規制当局は頭を抱えているとか。規制したほうがよさそうな気もするが、どうやって規制する? 何を? 移植していいウンコの品質とか? ウンコの所有権は? 何かあったときにウンコ提供者の責任は? あれやこれや。

わははは。どうだろう。くだらないバカ潔癖症の多い日本人だと、他人のウンコを注入されるというのはなかなか普及しそうにないけれど、そうも言っていられない人もいるんだろうからそれはわからない。しかしこういうのを見ると、ウンコにすら自分の一端が残っているのかと、なかなか感動させられるものはある。それと、よく考えるなあ。ウジムシ療法は、聞いた/見たときのインパクトはあるけれど実は効果がそこそこだそうで残念だが、これはうまく行くとおもしろいなあ。



クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
山形浩生の「経済のトリセツ」 by 山形浩生 Hiroo Yamagata is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承 3.0 非移植 License.