ライフ

「単なる風邪」と放置すると心臓弁膜症発症し死に至ることも

 発熱、のどの痛み、咳や鼻水…。これらは、いわゆる風邪の症状だが“風邪という病気”は存在せず、その多くはライノウイルスやアデノウイルス、コロナウイルス、RSウイルスなどのウイルスや、溶連菌、マイコプラズマなどの細菌による感染症を指す。“風邪は寝ていれば治る”という人がいるように、自然治癒することもあるが、なかには深刻化する場合も。永寿堂医院院長の松永貞一さんはこう話す。

「例えばアデノウイルスに感染して重症化すると、気管支炎や肺炎、胃腸炎といった病気を引き起こします。また、高熱やのどの痛みといった症状の溶連菌感染症は、ペニシリンを10日程度服用すれば治る病気ですが“単なる風邪”と思って放置してしまうと、リウマチや腎炎など後遺症を伴う病気になったり、心臓弁膜症を発症して、死に至るケースもあるんです」

 そして毎年、冬に流行するインフルエンザも要注意。厚生労働省の調べでは、昨年のインフルエンザによる死亡数は1275人。毎年10月1日にワクチン接種が始まるが、少しでも早く打つべきだと松永さんは言う。

「ワクチンを何のために打つのかといえば、ズバリ、死なないため。予防接種は死のリスクを少しでも軽減するために必要です。その効果のピークは接種1か月後ですが、半年間は持続するので、本格的な流行が始まる前に予防接種を受けて」(松永さん)

※女性セブン2013年12月5日号

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン