住まいの雑学
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佐藤 由紀子
2012年2月6日 (月)

悪天候、寒い日の洗濯物。上手な部屋干しのテクニックまとめ

洗濯物を外に干したいと思っても、悪天候の日や寒い日、また日中仕事がある人は室内干しせざるをえない。2010年のライオンの調査(首都圏の一般世帯対象)でも、洗濯物を室内干しする人の割合は9割を超えているという。浴室換気乾燥機付きの浴室や、2階ホールに洗濯物を干す人も少なくない。部屋干し用の器具や洗剤も充実しているので、その一部を紹介しよう。

悪天候、寒い日の洗濯物。上手な部屋干しのテクニックまとめ

「ホシ姫サマ」

■ホシ姫サマ(パナソニック株式会社 エコソリューションズ社)
普段は天井付けや壁付けでスッキリ収納できるが、使いたいときには竿を使いやすい高さまで上げ下ろしして使える室内物干しユニット。天井や窓際の空きスペースを活かして空間を有効利用できること、インテリア性を損なわないというメリットがある。物干し竿の長さが伸縮自在で、オプションで最大5本まで竿を増やせるので、洗濯物が多い家庭でも安心だ。室内干しのほかに、身だしなみチェックやコート掛けなど機能がさらに進化した「テキパ」もある。タイプにもよるが、新築時のみならず、リフォーム時の後付け施工も可能だ。

悪天候、寒い日の洗濯物。上手な部屋干しのテクニックまとめ

「ホスクリーンURMタイプ」

■ホスクリーン(株式会社川口技研)
使用しないときは竿をすっきり収納、使うときだけ操作棒をセットして、手動で軽い力で回すと竿が昇降する。天井埋め込みタイプ(URB型)と後付け可能な面付けタイプ(URM型)があり、天井に負担を掛け過ぎないための安全機能が特徴。窓枠の内側に取り付けるコンパクトタイプ(MD型)もある。
 
 

悪天候、寒い日の洗濯物。上手な部屋干しのテクニックまとめ

pid 室内物干しワイヤー

■pid 室内物干しワイヤー(森田アルミ工業株式会社)
室内用物干しは、窓枠や鴨居に取り付けるタイプ、スタンド型があり、幅や高さなど伸縮やレイアウトに可変性があるタイプ、たくさん干せて使用しない時はコンパクトに収納できる省スペースタイプが主流だ。また、必要なときだけワイヤーを伸ばして使う室内物干しユニットもある。それが森田アルミ工業株式会社の室内物干しワイヤー「pid」である。(最大荷重は10kg)。室内物干しハンガーでは、カーテンレールや鴨居にも水平にかけられるタイプも販売されている。

■ニオわない、効果的な部屋干しテクニック
部屋干しする器具や洗剤などは多数あるものの、部屋干しをするとニオイが気になる人も多いはず。そこで、効果的な部屋干しの仕方、ニオイが気にならない部屋干しのテクニックをAll About「家事」ガイドで家事アドバイザーの毎田祥子さんに聞いた。
「部屋干しした洗濯物のニオイの原因は雑菌なので、ニオわないようにするには、雑菌を増やさないようにすることにつきます。洗濯物をため込まない、特に洗濯槽に放り込んでおくと高湿度と汚れで菌が増殖するのでやめたほうがいいですね。シミはもちろん汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、汚れた部分は部分洗いをして、早めに洗ってください。また、洗濯機に洗濯物をつめこみ過ぎないこと。5割~8割におさえると洗剤が衣類の奥まで浸透して汚れが落ちやすくなります。部屋干しの際は、洗剤も、菌の増殖をおさえる成分が配合された部屋干し用洗剤を使うか、普通の洗剤に酸素系漂白剤を混ぜて使うのもいいでしょう。ただし漂白剤が含まれている洗剤を使って色ものを洗う際は気をつけてください」と話す。

干し方にも注意が必要だ。「洗濯物はなるべく早く乾かさないとニオいやすくなるだけでなく、部屋にカビがわきやすくなり、洗濯物にも部屋にもよくありません。洗濯物を干す場所は選んで、風が通る換気のいい場所に干してください。例えば扇風機の風やエアコンの風が洗濯物に直接当たるようにしておくと早く乾きます。換気扇やサーキュレーター、除湿機も併用して除湿すると効果的です。また、洗濯物は重ならないように広げ、長袖なら袖があがるようにかけること。さっと乾燥機をかけたり、アイロンをかけてから干すのもおススメです」とアドバイスしてくれた。

部屋干し用の洗剤を使ったからニオわず安心ということではなく、風や湿度に気をつけて早めに乾かすことがポイントだ。

■ホシ姫サマ(パナソニック株式会社 エコソリューションズ社)
HP:http://sumai.panasonic.jp/shuno/hoshihime/

■ホスクリーン(株式会社川口技研)
HP:http://www.kawaguchigiken.co.jp/products/monohoshi/index.html

■pid(森田アルミ工業株式会社)
HP:http://www.moritaalumi.co.jp/product/interior/archives/200811015.php

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