朝一番に天気予報を確認して外に洗濯物を干しても、不意の雨に濡らしてしまったり、しっかり干したつもりでもニオイが気になったり……なにかと洗濯物の悩みは多いもの。そこで、洗濯のコツを分かりやすく教えてくれるお笑いユニット「洗濯マイスターズ」のチャム博士さんと中村さんに、ニオイの仕組みから、今日から使える裏技までたっぷりとお話を伺った。
雨が多い季節は特に洗濯物の部屋干し頻度も高くなりがち。また、近年では日常的に部屋干しを実践しているという話もよく聞かれる。最近は洗剤も進化しているが、やはり部屋干し特有のニオイが気になる!という人もいるでしょう。
「部屋干しのニオイの原因は、湿気による菌の繁殖。だから部屋干し用洗剤を使うのはもちろん、風通しを良くして、早く乾燥させることも重要です。簡単な工夫で乾燥時間を短縮できますよ」(チャム博士さん)
まずは、干す場所について伺った。
「なんと言っても、浴室がお勧めです。壁上に突っ張りポールを設置して、洗濯物の間隔をあけて干すようにしましょう。このとき換気扇を回し、少しだけドアを開けると風通しが良くなるので、洗濯物はもちろん、浴室もカラッと乾いて一石二鳥です(※)」(チャム博士)
※住まいの状況にもよるので、自宅の浴室の風通しを確認してからお試しください
室内だと、エアコンで除湿しながら扇風機の風を当てるといいとのこと。ただし、壁の近くは湿気が集まりやすく、カーテンレールはカーテンに洗濯物が触れるとカビが生えてしまう恐れがあるのでNGだ。
さらに、教えてもらった今日からすぐ使えるテクニックが3つ。湿気が下に下がる仕組みを応用したり、普段使いのものにちょっと手を加えたりと、とっても簡単だ。
<つま先クリップ>
靴下を干すときは、つま先部分を上にする。生地の薄い足首部分が下になることで、下がってきた湿気が蒸発しやすくなる。
<一手間ハンガー>
ワイヤーハンガーの底辺をゆがめて、平面的だったハンガーに立体感を持たせる。すると洗濯物の腹部と背面部に空間ができて風通しが良くなり、乾きが早くなる。
<新聞紙キャッチ>
部屋干ししている洗濯物の下に、新聞紙を敷くだけ。新聞紙が洗濯物の湿気を吸うので、それだけで一時間ほど早く乾くことも。
「100円均一にも工夫されているアイテムがいろいろあるので、のぞいてみるといいですよ」(中村さん)
また衣類のニオイと言えば、1Rなどキッチンと生活スペースが近い場合、料理のニオイがついてしまうお悩みも。そこで紹介してもらったのが消臭・除菌スプレー「スピードクリーン」。もともと汗や汚れに悩むレーサーやスポーツ選手用に開発されたもので、ニオイの元になる菌を攻撃して、無臭化を実現。肌に付着しても無害という優れモノだ。
「ポケットサイズなので、外出先でのタバコのニオイなどもすぐに消すことができますよ」(チャム博士さん)。シンプルなものからクールなもの、さらにはキャラクターまでパッケージの種類が豊富な点も特徴のひとつ。エチケットグッズ感覚で持ち歩きしやすくとっても便利なので、家の中でも外でも、活躍すること間違いなし!
せっかく外干しをしても、突然の雨に降られて洗濯のし直しを……なんてこともしばしば。また、季節によっては虫がついてしまうこともある。「雨は酸性に傾いているので、雨に濡れたまま乾かすと変色しかねません。強い直射日光も洗濯物が傷む原因になるから、避けましょう」(チャム博士さん)
まず教えてもらった衣類の傷みを防ぐ洗濯方法の基本は
・ひっくり返してネットに入れて洗う。
・ネットは洗うものとサイズがピッタリ合うものを使う。
・外干しの際は直射日光を避ける。
ここで注目したいのが、雨や直射日光、さらには虫の悩みまで一気にフォローしてくれる心強いアイテム「マジカルカバー」。洗濯物を干したハンガーや物干しざおの上に、特殊加工されたカバーをかけるだけ。洗濯物の湿気は外に逃がしながら、雨や虫からガードしてくれるというから驚きだ。
便利なアイテムを上手に使いこなせば、毎日の洗濯がグッと楽になり、衣類のもちも変わってくるので、気軽に試してみよう。
生活に欠かすことのできない洗濯。しかし、日常のことで話題にそこまでならないことだからこそ、「当たり前」と思ってしていたことが、実はNGだったりすることも。そしてちょっと気配りをするだけで、衣類のもちや心地よさが断然変わってくる。清潔で気持ちのいい服を着て過ごすためにも、洗濯機のスイッチを押す前に一度、洗濯マイルールを振り返ってみよう!
・スピードクリーン
http://makewin.jp/speedclean/