住まいの雑学
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榎並 紀行(やじろべえ)
2012年7月2日 (月)

一人暮らしでも頼める?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証

男の一人暮らしは、家事がおろそかになりがち。気づくと何カ月も掃除をせず部屋がゴミ屋敷と化してしまったり、洗濯物や洗いものを山のように溜めてしまったりする。とはいえ仕事も忙しく、なかなか家事をする時間がとれないし、何よりめんどくさい。そんなとき、頼りになるのが「家事代行サービス」だ。

一人暮らし向け家事代行サービスを使ってみる

「家政婦のミタ」のヒットも記憶に新しい「家政婦」というお仕事。上流家庭向けのサービスかと思いきや、最近では一人暮らし向けに時間単位数千円で利用できるリーズナブルなものも多いようだ。今回は東京・神奈川・埼玉を中心に家事代行サービス・ベビーシッターを派遣する「ハニークローバー」を利用してみることに。

まずは電話で希望の日時と住所、お願いしたい家事の内容を伝える。するとほどなくメールで申し込み用紙が送られてくるため、必要事項を明記して返送。これで申し込みは完了だ。メールには派遣される予定の家政婦さんの名前も書かれていた。どうやら女性らしい。ここでは仮に花澤さんとする。

ドキドキしながら花澤さん(仮)の到着を待つ。

一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証
一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証
一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証数週間、ほったらかしの部屋はこの有様。助けて!花澤さん

思わずうなる、プロの家事テク

いよいよ約束の日時。10分遅れでやってきた花澤さんは思ったよりも若い。市原悦子より松嶋菜々子に近い年齢だ。そんな家政婦のザワさん(仮)にさっそくお願いしたい家事の内容を伝える。今回やってもらうのは「洗濯」「部屋の掃除」「お風呂の掃除」の3つ。

一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証「承知しました」とは言ってくれなかったが、
さっそくテキパキと家事をはじめる花澤さん(仮)

無駄のない動きで家事をこなす花澤さん。洗濯機をセットしつつ洗い物を片付け、新聞・雑誌をまとめ、掃除機をかけてから部屋の隅々まで拭き掃除…。なんとも効率のよい動き。さすがはプロである。思わず「嫁に来ませんか」と声をかけそうになってしまうほど、ほれぼれする腕前だ。

一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証
一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証
一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証さすがプロ。ひとつひとつの仕事が美しい

花澤さんは約束の時間を1時間残し、お願いしたミッションの全てを完璧に遂行してくれた。もう十分満足なのだが、せっかくなので料理もつくってもらうことにした。ちなみに「得意料理は何ですか?」と聞いたところ「何でもつくれます」とのこと。どこまで出来るんだ、花澤さん(仮)。

一人暮らしでも使える?“家政婦”活用ライフの費用対効果を検証冷蔵庫内のあり合わせの食材でつくってくれた
「ショウガ焼き」「ピーマンとツナ、塩こんぶの和えもの」。
ご飯が進む濃い目の味付け

けっきょく6時間の滞在で全てのミッションを完璧にこなしてくれた花澤さん。最後は胃袋までガッチリつかんで帰っていった。名残惜しいが仕方ない。ミタさんだって去り際はあっさりしていた。

ちなみに費用は1万4280円(※交通費別途)。今回は部屋・お風呂の掃除から洗濯、料理までガッツリやってもらったためやや高くついたが、1回2時間30分5950円から申し込むこともできる。ワンルームの部屋の掃除と洗濯だけなら2時間30分で十分おさまるだろう。

洗濯ものの畳み方ひとつとっても、家事のプロがやると美しさは段違い。これでしばらくの間は快適に暮らすことができる。頻繁に頼むほどの余裕はないものの、月1、2回程度なら利用してみてもいいのではないかと感じた。

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