2月8日と14日に、関東で最大積雪量143cmを記録した大雪。この大雪は、交通機関のマヒやトラブル、生鮮食品の品薄状態を生じさせた。山梨県では、今も30人の孤立状態が続いている(2月24日現在)。
普段、雪が降らない地域に住んでいると、雪かきにもひと苦労する。新潟県生まれで「雪国食文化研究所」代表・井口智裕さんに、雪に備えて知っておきたい必需品とテクニックを聞いた。
【アルミ製スコップを使え!】
北海道・東北・北陸・甲信越などの寒冷地を除くと、降る雪は、空気中の水分を吸収して、重くなることが多いという。
「体力を使う除雪作業では、いかに効率よくできるかがポイント。軽くて力の入りやすいアルミ製のスコップがオススメです」(井口さん、以下「」内同)
【雪かきは“正方形”に】
雪かきをする場合、ひたすら下から上にすくうのが一般的かと思いきや…。
「スコップを雪に4回突き刺して四角形を作り、それをすくって除雪していけば、周りの雪が崩れにくく効率的です」
【除雪は屋根の上から】
前述した通り、水分を含む雪は重い。埼玉県では、体育館の屋根が抜け落ちたというニュースもあったほど。
「まずは、屋根の雪かきをしましょう。はしごをかけて上り、スコップで除雪してください。その時、はしごを安定させるため、下部分を雪で固定しましょう」
【冷蔵庫代わりの雪山】
万が一、停電した場合、野菜を傷めないために雪で保存を、と井口さん。
「1mほど雪を積み上げて“山”をつくり、その中に穴をあけて、野菜を入れておけば、冷蔵庫の代用になります。長時間保存すると雪の湿気で、でんぷんが糖分に変わるので野菜の甘みも増しますよ」
知っているだけで雪を乗り切る力がグッと上がるテクニック、使わない手はない!
※女性セブン2014年3月13日号