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14/04/12 来週の営業日について。木版画図案集『浮世絵文様』と 戦前の高級鉛筆の商標ほかが入荷します。


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■来週は2年に1度東京で開催される「全古書連大市会」ウィーク。通常市を全て休会にして、4月16日(水)と17日(木)の両日にわたって開催される大規模な交換会(入札会)で、東京古書会館全館を使い数千点を陳列、古本屋が全国から集まって来て、ここぞとばかり競って入札するというもの。
この市会の関係で、来週17日(木)は店の開店時間が大幅に遅れるか、臨時休業となる可能性もあります。このため、17日にご来店をお考えのお客様には、お出掛け前に先ずは店へのお電話 03-3400-0327 で在席をご確認いただくか、東京古書会館03-3293-0161で日月堂をお呼び出しの上、当日の予定をご確認下さい。ご面倒をおかけいたしまして大変申し訳ございません。何卒ご海容の上、よろしくお願い申し上げます。
尚、15日(火)と19日(土)は通常それぞれ12時より20時まで営業いたします。ご来店のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。

先週アップした津田青楓の『染織図案』4冊。店のキャビネットの上に陳列して数時間、この日初めてご来店下さった海外のご同業者の目に留まり、速攻で日月堂を飛び立って行ってしまいました。あの良さを分かってもらえた嬉しさは大きいものの、もう少しだけでも自分で楽しんでおけばよかったという後悔も残るとろこに出会ったのが、今週の新着品の1点目です。
題して『浮世絵文様』昭和2年から昭和3年にかけ毎月1集を発行。「第1期を12集とする」とタトウ裏側に記載された当集に関する 奥付 兼 目次 兼 説明 にある通り、1~12集までの第1期分完揃いでの入荷となりました。
タイトルとなっている「浮世絵文様」というのは、木版や肉筆の浮世絵に描かれた男女のキモノ、帯、裃、或いは襖絵などの部分から優れたデザインを選りすぐった文様のことで、それぞれ新たに、けれど原点に忠実に、木版画に起こされたものです。


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1集毎に専用の袋に収めるという体裁をとり、1集は5枚。その1枚毎に4点の木版画が糊付けされているので、1集毎に20点の木版画図案を所収。 第1期では従って全部で240点の木版画図案が収められているという寸法。もちろん1点の欠けもない完品となっています。
著者である楠瀬恂はまたの名を楠瀬日年といい、著書『書斎管見』や編著書『隨筆文学選集』などで知られる人。関係した著書類をタイトルだけで追ってみても、書画に落款に揮毫、庭に図案にと、“いかにも”なキーワードが並ぶ相当の趣味人。趣味に秀でた人が浮世絵のあちこちから拾い集めた意匠は、津田青楓の図案に比べればやや説明的な感は免れませんが、しかしやっぱりとてもモダンであることは、間違いなく保証いたします。

■贅沢なモノやコトに関する紙モノはデザインや印刷にも優れている - 古今東西の紙モノに触れながら確信し、ここでもこれまで何度か云ってきたことですが、とすると「これらの鉛筆はそこらの鉛筆とは一味違う高級鉛筆だったことになるはず。」という優れモノの商標入包装紙が今週の2点目。いずれも戦前の商標で、紐で縛った1ダースの鉛筆の束に、腹巻のように巻かれていたものと推測されます。
タカシマヤ鉛筆は「国産」を謳い、松屋鉛筆は「小学生用」とターゲットを明確化、「流線型機関車鉛筆」は流行りのアール・デコのデザイン性に訴え、「三菱鉛筆 中字用」のメーカーは当然三菱かと思うとさにあらず真﨑大和鉛筆株式会社と云い、時流に乗った「平和の天使 神風号」が東京三菱トンボ謹製とあって、戦前日本の鉛筆メーカーの「何だか何でもありだったのか感」とでもいった空気が充満しております。がしかし、何といっても月と富士山をデザイン化した「登録商標 月ふじ」の商標はすばらしい。この他「サクラトンボ鉛筆」(?!)、「乃木東郷両将軍鉛筆」(!!!)など12点が入荷いたします。

今週はこの他にも木版画の古い図案・工芸関係書が5冊古い洋書(児童書・宣伝関係書)約20冊などが新入荷、再入荷となるポール・クローデルの仏文詩に富田渓仙の多色木版刷挿画を添えた『SAINTE GENEVIEVE』1923(大正12)年・帙付の1冊ともども明日店に入ります。

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