東京都千代田区の三崎町と猿楽町で、”神田”の名前が復活する動きがある。”神田三崎町”、”神田猿楽町”の町名は一旦は消滅したのだが、先日区議会で可決され、平成30年(2018年)1月1日より施行されるという。じつはこの神田の例だけでなく、近年になり旧町名復活運動が全国各地で活発になっている。その多くの地域のモデルとされているのが石川県金沢市で、同市では平成11年(1999年)~21年(2009年)にかけ、全国に先駆けて旧町名が復活。一体なぜ一旦消滅した町名を復活させたのか、その目的や経緯について、金沢市市民協働推進課に話を伺った。
そもそも、旧町名はなぜいまの町名になったのでしょうか。
では、なぜ復活させることになったのでしょうか。
旧町名を復活させたことでよかった点は?
具体的にはどんな効果をもたらしたのでしょうか。
そのほかにも、城下町として発展してきた富山県高岡市では、現在の市街地の原型となっている江戸時代末期の町名を復活させたり、長野県長野市松代町では“旧町名は地域の歴史遺産として貴重な文化財である”という認識が広まり、旧町名復活プロジェクトが立ち上げられている。
旧地名復活の動きは、昔を懐かしむだけではなく、過去に生きた人々の知恵や歴史を知り未来を向いた街づくりに繋がる、建設的な温故知新と言えるだろう。