2008年に東京・大塚で活動を開始し、今や猫カフェ型シェルターの先駆け的存在となっている『東京キャットガーディアン』。猫カフェ型シェルターとは、飼い主のいない野良猫や行政から引き取った猫を公開し、飼育を希望する人へ譲渡する活動を行っている施設だ。
最近では“猫つきマンション”なる仕組みをつくり出し、活動の幅をさらに広げつつある『東京キャットガーディアン』だが、今回はその代表である山本葉子さんに、猫カフェ型シェルターの詳細について、そして活動のきっかけについてを伺った。
2カ所の猫カフェで飼育・保護されている猫は、取材時で367頭。行政や民間から受け入れる猫の数も毎年増え続けており、今年7月で譲渡総数は3000頭を超えた。このような猫カフェをつくるきっかけは何だったのだろうか。
自宅で猫30頭を保護するのはやはり大変そうだ。NPO団体として活動することで、十分なスペースを確保することに成功し、また最近はさらに活動の幅を広げつつあるようだ。
これらの活動を通して、数々の猫と飼育希望する人とを結びつけてきた山本さん。最後に猫を飼う上での重要なポイントについてこう語ってくれた。
猫を“伴侶動物”として一生大切にできるかどうか。簡単に飼ったり手放したりしない、飼う人間の覚悟が、猫を悲しい境遇にさせない唯一の方法かもしれない。