卒業式に袴というと、大学生をすぐ思い浮かべますが、このところ制服のない小学校や幼稚園・保育園では女の子が「袴」を着て出席する「袴女子」が増えているそうです。

ネットで噂になっていたので、Twitterで軽く調べてみたところ、「(小学校の)学年中6人ほどが袴女子だった!」なんて話も。小学生・幼稚園・保育園の卒業(園)式というと、AKBっぽい服装が人気とばかりに思っていました。

【関連:卒業式送辞で『鬼灯の冷徹』ネタ仕込まれる事案】

この件について、保育園の卒園式に娘を袴女子で出席させた経験があるライターの栗田まり子に詳しく聞いてみたところ、「小学校では3~5年前からぽつぽつ出始めたと聞いている」「私は前の年にしてる子がいたのでいいなと思ってさせました」との話。卒業(園)式に出席した下級生や親がそれを見て、翌年真似して徐々に増えているようす。

小学生については親や祖父母がかなり奮発しているようですが、保育園・幼稚園に関しては「七五三で着物を用意した人が使い回しているケースが多い」とも教えてくれました。
七五三でせっかく着物を買っても1~2度しか着る機会がないですからね。また、やった後に色んな人から「お金がかかったんじゃない?」と聞かれることもあったそうですが、実はそこまでかかってないそうです。

話を聞いたライターの場合には、妹の子のお下がりでもらった着物セットに、ネット通販で買った2000円の袴を使用。他に自分で買ったのは髪飾り1500円程度とのこと。
着付けも事前にネットで勉強して自分で行ったそうなので、つまり出したお金は3500円のみ。工夫次第でこんなにも経済的にできるそうですよ。

小学生の場合にもレンタルを使ったり、お下がりの着物を使ったりして工夫している人がいるそうです。レンタルだと着物と袴セットで15000円から50000円ほど。最近ではお友達同士で袴女子をする子のためのプラン「友達割」を打ち出してるところもあります。

どこも親たちは「自分のできる精一杯」で子供達に愛を注いでいるんですね。
なお、園によっては「黒のワンピース」などドレスコードを設けているところがあるそうなので、もし来年やる方は我が子の通う学校や園のルールを調べてから行ってください。

(文:はな)