その一つが「イニシアクラウド二子玉川」(売主/コスモスイニシア)だ。
分譲中のこのマンションは、住戸内の間仕切りが開閉可能なスライドウォールになっており、パーティースペースやカフェスタイルなど、生活シーンに応じて手軽に間取りを変えることができる。
また、80 m2を超える住戸によっては大きなワンルームから3LDKまで間取りを変えられるタイプもあるので、子どもの成長や家族構成の変化に応じた間取り変更も可能。リフォームによる経済的な負担を軽減しつつ、ライフステージに応じて長く住み続けられそうだ。
選べる間取りパターンを大幅に増やしたのが、「ライオンズ横濱鴨居ザ・リゾーティア」(売主/大京・三信住建)だ。ここで採用された「WHITE CANVAS SYSTEM」は、標準タイプに加えて6つの間取りプランと、3つの収納空間を自由に組み合わせられる。さらにキッチンや浴室などの室内設備も無償で選べるというものだ(※申し込み期限は終了)。
例えば間取りは収納と水まわりを近くして効率的に家事ができるようにしたプランや、来客をもてなせるよう玄関を入るとすぐにリビングダイニングになるプラン、洋室を大きくして子どもの成長などに合わせやすくしたプランなどがある。
収納は一般的なウォークインクローゼットや納戸などの組み合わせのほか、書斎として活用できるDENや、2つの部屋から出入りできるウォークスルークローゼットなどから選ぶことができる。また室内設備はポイント制を採用し、50ポイント分を無償で選べる仕組みだ。
3つめに紹介する「パークホームズ赤羽西」(売主/三井不動産レジデンシャル)は、キッチンも含めてあとから自由に動かせる間取りフリープラン「Imagie(イマジエ)」を一部住戸に採用している。間取りの中でもキッチンなどの水まわりは配管が必要なので、移動させるには大がかりな工事が必要なのが通常だ。
だが、新たに開発された「Imagie kitchen」では、住戸内の床に3カ所のキッチン接続ポートを設置し、キャスター付きのシステムキッチンをその上に移動させれば、簡単な接続工事だけでキッチンを使えるようにした。またレンジフードも通常は天井に固定されているが、メーカーと共同開発した循環式レンジフードにより、自由に移動できるようにしている点も画期的だ。
Imagieではこのほか、可動間仕切収納を使って間取りを自分で変えられるシステムを採用。浴室やトイレを固定することで室内の約80%を自由に変更できるようにした。また照明は天井に凹凸の出ないダウンライトや壁付ライティングレールを設置し、照明範囲を自由にグルーピングすることで間取りに合わせた照明にできるようになっている。
このImagieの採用は「パークホームズ赤羽西」が第1弾だが、第2弾として「パークホームズ世田谷豪徳寺 翠景邸」での採用が決まっている。
間取りを自由に変えたいなら中古を買ってリノベーションするしかない……という常識はもはや過去の話。今や新築マンションでも間取りを好きに選んだり変えたりできる時代になりつつあるようだ。