まず、今回お伺いしたのは兵庫県尼崎市のIさん宅で行われたペイントパーティー。元々ご夫妻共に「ものづくり」が大好きで、3年前に購入した中古の一戸建てのリビングを自分たちで手を加えて、イメージチェンジをしたいと計画したそうです。
当初、リビングの壁と天井がすべて同じ壁紙だったそうですが、ペイントパーティーに向けて、すでに天井や壁が白くペイントされた状態。白くペイントしただけで随分と雰囲気が変わったそうですが、今回のパーティーでは、アクセントとなる壁の一面をグリーン系の塗料でペイント。それに加えて、もう一面の壁はペイントしたベニヤ板を張り合わせて仕上げるというパーティープランです。
「今使っている家具がグリーンカラーと相性がよさそうなので、アクセントとなる壁の色はグリーン系にしようというのはすぐに決まったのですが、”グリーン”と言ってもいろんな色があって、本当に悩みました。隣に並ぶ色や、部屋の明るさなどでも、全く色の見え方が違うんです(夫)」。天井を白く塗った後、実際に色のサンプルを隣り合わせて並べて、時間帯を変えて何度も色を確認し、「buon giorno!」という色を選んだというIさん夫妻。プロにまかせるのではなく、納得するまで丁寧に自分たちで準備する、そのプロセスを楽しむのもDIYの醍醐味です。
パーティーに集まったのは妻の両親と大学時代の友人たちやその家族。ペイントパーティー開催を決めていたときに、友人からの、「そろそろ集まろう!」というタイミングが重なり、今回のペイントパーティーに参加してもらったそうです。
集まったメンバーはDIY経験者からまったくの初心者までさまざま。壁のペイントはDIY経験者の男性陣主導でスタート。ペイントが初めてのちびっ子や女性たちは、まずベニヤ板のペイントに取り掛かります。
「壁に張り合わせるベニヤ板のペイントに簡単なルールをつくることで、経験に関係なく、誰でも参加しやすくなるのではと思いました。1枚のベニヤ板には好きな色を3色、好きな配分でペイントしてもらいます。塗り方のテイストも自由なので、自分のオリジナルのベニヤ板が仕上がります(妻)」。仲間とパーティーを楽しむために生まれたアイディアが、部屋を彩るなんて、住まいへの愛着が倍増しそうです。
次に、東京都世田谷区のIさん宅で行われたパーティーには、スーモジャーナル編集部のYが潜入しました。
Iさんは西新宿にある、住まいづくりやインテリアのソリューションセンター、「Living Design Center OZONE」によく足を運ぶそうで、そこで日本ペイントホールディングス株式会社「ROOMBLOOM」が提案するペイントパーティーのキャンペーンについて知り、パーティーを開催することにしたそうです。
Iさんが2年前に購入したのは築20年以上の社宅を改装して分譲された中古マンション。同じマンションの子どもがいるファミリーとは仲良しで、今回ペイントパーティーをするということで声をかけたところ、なんと10組以上のファミリーが参加することに!玄関は開けっ放しで、次々に友人たちが来たり帰ったり。子どもだけでも下は1歳から10歳くらいまで15人程集まるという盛り上がりを見せました。
今回取材したのはどちらも日本ペイントの「ROOMBLOOM」が主催する”ペイントパーティーキャンペーン”に申し込んだ2組。同社では2015年4月からペイントパーティーキットを販売開始しました。「自分たちで壁を塗るなんて、何をどの位準備したらいいの分からないし面倒……」なんて、腰が引けてしまう人も、キットを使えばパーティー感覚で、気軽に模様替えにチャレンジできますね。
自分たちが暮らす空間だから、プロセスも楽しく、大切な家族や友人と一緒につくり上げる―――そんな住まいづくりの新たな形「ペイントパーティー」。部屋の窓を目いっぱい開けて、気持ちのいい季節の今こそ、楽しんでみてはいかがでしょうか。