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榎並 紀行(やじろべえ)
2015年12月29日 (火)

七福神めぐりで福! “お正月限定”コースをめぐろう

七福神めぐりで福! “お正月限定”コースをめぐろう
写真:paylessimages / 123RF 写真素材
ヒマを持て余しがちな正月休み。似たようなテレビ番組に飽きたら、「七福神めぐり」に出かけてみてはいかがでしょうか? 一説によれば全国には100を超える七福神コースがあるそうですが、正月しか開帳していない社寺も多いとのこと。新年早々お参りすれば、ご利益もさぞ期待できそうです。

そもそも「七福神めぐり」とは?

七福神とは日本で古くから親しまれる七柱の神様。日本、インド、中国などそのルーツは異なりますが、いずれもわれわれに福と徳を授けてくれるありがたい存在です。この七柱の神を祀(まつ)る社を順にめぐり、福運を祈るのが七福神めぐりというわけです。

その信仰自体は古く室町時代からあったようですが、広く一般化されたのは江戸時代。お参り+観光の楽しみもセットになった七福神めぐりは、特に江戸庶民の間でブームになったそう。

ちなみに、もともとは正月の習慣として始まったものですが、現在では時期を問わず参拝者を受け入れている社寺も。社務所の開所時間内なら御朱印もいただけます。

【画像1】御朱印長は各社寺の社務所で買えます(撮影:榎並紀行)

【画像1】御朱印帳は各社寺の社務所で買えます(撮影:榎並紀行)

御開帳期間にお参りしましょう

一方で、往時の習慣にならい、正月のみ開帳の七福神もあります。例えば、東京都内最古と伝わる「谷中七福神」もそのひとつ。ふだんは本堂に祀られているそれぞれの神様が元旦~1月10日のみ御開帳され、その徳の高い御姿を拝めるわけです。期間中は限定のお守りの授与もあるとのこと。

なお、東京には全部で30以上の七福神めぐりがありますが、そのなかで新年しか開帳していないコースをいくつかピックアップしてみました。

【谷中七福神】2016年1月1日~10日
田端から上野まで、およそ3時間の道程。途中、谷中銀座や上野公園などがあり、お散歩がてら楽しめる。
不忍池弁天堂(弁財天)/護国院(大黒天)/天王寺(毘沙門天)/長安寺(寿老人)/修性院(布袋尊)/青雲寺(恵比寿)/東覚寺(福禄寿)

【日本橋七福神】2016年1月1日~1月7日
水天宮前駅から三越前駅まで、およそ2時間。「日本一早くまわれる七福神」ことコンパクトな七福神。正月の福袋を買いに来たついでに立ち寄れる。
椙森神社(恵比須)/宝田恵比寿神社(恵比須)/松島神社(大黒天)/水天宮(弁財天)/小網神社(弁財天)/末廣神社(毘沙門天)/小網神社(福禄寿)/笠間稲荷神社(寿老人)/茶の木神社(布袋尊)

【深川七福神】2016年1月1日~15日
門前仲町駅から森下駅まで、およそ2時間。期間中は順路に沿ってのぼりが立ち、各社寺に無料の七福神スタンプも置かれる。また、七福神の土鈴の授与もあり。
富岡八幡宮(恵比寿)/冬木弁天堂(弁財天)/心行寺(福禄寿)/円珠院(大黒天)/竜光院(毘沙門天)/深川稲荷神社(布袋尊)/深川神明宮(寿老人)

【下谷七福神】2016年1月1日~1月末
1月いっぱい拝観できる。鶯谷駅から三ノ輪駅までおよそ3時間。御朱印を押した七福神絵馬が各社寺ごとに用意されている。
元三島神社(寿老神)/入谷鬼子母神(福禄寿)/英信寺(大黒天)/法昌寺(毘沙門天)/弁天院(弁財天)/飛不動正宝院(恵比寿)/寿永寺(布袋尊)

これらはいずれも徒歩2~3時間程度で巡れる道程。神様のご利益を得つつ、寝正月でたるみきった身体にカツを入れてみてはいかがでしょうか?

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