国内

勢力広げる「東横イン」 都内一等地を確保できる理由とは?

 ここ数年、不況にもかかわらずビジネスホテルの数は全国各地で急増している。 中でも3強の一角である東横インは、日本橋近辺だけで5店舗存在する。

 日本橋はスカイツリーや浅草、皇居にも近い観光、ビジネスの拠点であり、他にも西鉄インやアパホテルなど、全国チェーンを中心にビジネスホテルが数多く軒を連ねる都内でも有数の激戦区だが、その中でも群を抜いている。

 ホテルが過密する都内で、なぜ東横インが東京の夜景、しかも日本橋のような一等地を占拠できるのか。同社広報部はこう話す。

「当社は“駅前旅館”を戦略にしています。その場合、土地建物のオーナーを探してテナントとして入居するほうが、自社ホテルを建設するより手早く立地が好条件な物件を確保できます。

 駅前を希望するお客様は多く、需要に合わせて物件を探し、オーナーの御縁があれば出店します。JR、私鉄、地下鉄と駅の多い都内では必然的に密集する可能性は高くなります」

※週刊ポスト2012年11月30日号

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