講談社文庫

zopp『ソングス・アンド・リリックス』
小説の世界から歌手が飛び出る前代未聞プロジェクト始動!
小説内に登場する人気シンガー、小山内春香が歌う「S­tronger」が音源&映像化!小説内に登場する歌詞に、メロディがつき、編曲が施され、歌になり、それを歌う歌手が­メジャーデビューするかもしれない前代未聞のプロジェクト!制作者はいずれも大物揃い! 歌い手は……ももいろクローバーZ、柴咲コウ、GreeeeNなどが所属してい­るスターダストの新人歌手!果たしてこの覆面歌手の正体は!?
トータルセールス2000万枚超! 売れっ子作詞家が描く作詞家への道。 ゴーストライター、盗作、裏切り…… 人気作詞家がリアルな音楽業界の現状と自身の体験を重ね合わせた自伝的青春音楽小説。
講談社文庫 書下ろし小説
1月15日刊行
ソングス・アンド・リリックス
学校帰り、明は渋谷で路上ライブをしている同級生の里美と出会う。彼女が見守る中、初めて作った歌詞で文化祭の舞台に立つが大失敗。成績も低迷し、見かねた親に行かされた留学先のアメリカで、明は作詞の魅力を再発見する。夢へと向かう作詞家のたまごに人気作詞家が自身の思いを込めて綴った青春音楽小説。

定価:本体640円(税別)
>>amazon
1月15日秋葉原書泉ブックタワー
超レア参加者特典配布予定!

※このイベントは終了しました
カレンダー表記の書店にzoppがやってきます。
お問い合わせはこちらまで。(株式会社ザザ
>>開催情報はこちら

zoppさんは言葉の一番おいしい所を使って料理する、コックさんのような詩人だと思う。小説楽しみです!
■渡辺大知(黒猫チェルシー)
アーティスト、男優。1990年8月8日生まれ。兵庫県出身。4ピースバンド・黒猫チェルシーのボーカル。2007年3月、友人の澤竜次、宮田岳、岡本啓佑と共にバンド・黒猫チェルシーを結成。地元・神戸を中心にライブ活動を開始。2008年には日本テレビ系深夜番組『音燃え!』に出演。09年春、上京。4月8日に1stミニアルバム『黒猫チェルシー』をリリース。09年8月15日公開の映画『色即ぜねれいしょん』(監督:田口トモロヲ/原作みうらじゅん)で初主演を務めた。
音楽が二人を繋ぐ、ラブストーリーか。はたまた、zoppによるリリックレクチャーか。混ざり得ることのない二つが合わさった、プロの作詞家にしか表現できない世界観。これは、ずるい。
■koma'n
3歳でピアノを始める。2008年にニコニコ動画への投稿を開始。ボカロ曲のピアノアレンジ、弾き語り、ボカロオリジナル曲作曲、歌ってみたなど幅広いカテゴリに投稿、人気を博す。2011年、同じくニコニコ動画で活動する蛇足、ぽこた、みーちゃん、けったろとユニット√5(ルート・ファイブ)を結成、最年少リーダーとして活躍中。twitterでは、「エクスタシスト」を自称し、さまざまな女性との妄想シチュエーションを楽しむ全開ポエムを投稿。2012年には、妄想ツイートをまとめ、自身で写真撮影もおこなった詩集「妄想ポエム」を発表。2014年4月、音楽活動の幅を広げるため、自主レーベル「Pastel Penguin」を立ち上げ。自身をレーベル第1弾アーティストとし、ミニアルバム「Pastel Penguin」リリース。2014年6月にアイドルグループ「GRAZIE」、8月には Rev.from DVL の2nd シングル「Do my best!!」へ楽曲提供。
https://koman.jp/
これはすごい。作詞家という仕事。芸能界という世界。現場にいる人にしか描けない厳しさ、激しさ、熱さがある!時を忘れて読んだ!これはすごい!
■若木民喜
1972年5月9日生まれ。大阪府出身。1993年 第33回新人コミック大賞『光陽高校合戦絵巻』入選。代表作『聖結晶アルバトロス』『神のみぞ知るセカイ』。2015年19号より『なのは洋菓子店のいい仕事』を連載。
ドラマティック芸能界!シビアな現実とリアルな恋、作詞家・明の譲れない想いに自分が重なり胸が締め付けられます。大切なものがひとつでもあるなら、きっと同じ涙を流すはず。
■種村有菜
高校卒業後『2番目の恋のかたち』でデビュー。代表作:『イ・オ・ン』 『神風怪盗ジャンヌ』 『満月をさがして』 『紳士同盟クロス』連載中の作品:月刊りぼん『桜姫華伝』 コバルト(隔月刊)『有菜の種』 https://tanemuraarina.com/
「作詞家ってどんなお仕事?」

 普段は気にしていないけれど、改めて尋ねられると謎めいた職業に感じるはず。現在、世間的に認知されている作詞家は、秋元康先生ぐらいしかいらっしゃいませんからね。ひと昔前は阿久悠先生、なかにし礼先生、松本隆先生など多くの作詞家がものすごく有名でした。時代の変化とともに歌い手本人が作詞することが主流になり、作詞家は影になっていきました。本著はそんな「作詞家」について、作詞家である僕が、実体験を元にフィクションを織り交ぜながら描きました。


「初めまして。作詞家のzoppと申します」

 自己紹介するたびに、相手に物珍しい目で見られます。そこからは質問の嵐。作詞に興味を持ったきっかけ、仕事にしようと思った理由、年収、仕事の流れ、どうやって歌詞を思いつくのか、など。目立たない仕事だからなのか、それとも特殊な仕事だからなのか、理由は様々だと思いますが、とにかくみなさん興味津々。そんなに興味を持ってくれるなら、いっそ小説にしてみよう。これが本著を執筆するきっかけです。本著を読んでいただければ、作詞家に興味を持ってもらえるはず。


「もう一人のzopp」

 二年前に上梓した処女小説『1+1=Namida』(マガジンハウス)はハードボイルド推理小説で、今作は青春職業小説。ガラっとジャンルを変えましたが、芯はブレてないです。それは「作詞家が書いた小説」であること。前作は僕が過去に手掛けたいくつかの歌詞がモチーフになっています。今作のモチーフは僕自身。公私ともに、そこここに僕が実際に経験したエピソードがあります。主人公である黒崎明は、もう一人のzoppといっても過言ではないです。ゆえに痛いくらいリアルです。作詞家を志すきっかけ、作詞家になりたいという情熱、契約問題、ゴーストライター、ライバル関係、など業界の裏側が赤裸々に描かれています。業界関係者が読んだら、「ここまで書いて大丈夫かよ」と身を乗り出してしまうかも。ただ、そのリアルさがこの作品のコンセプトなのです。暗い部分ばかりを並べましたが、もちろん明るい部分もありますので安心して下さい。そして涙抑えきれない感動の場面も!


「書くときの苦労話少し」

 本職が作詞家なので、執筆をしている最中にも多くの歌詞を書き、世に出しました。その都度、様々なドラマがあり、それらが作品に活かされています。そんなわけで執筆中は放っておいてもアイデアが降ってくるわけです。迷うことなく順調に執筆していきました。 問題が発生したのは書き終えた後でした。友人に読んでもらったところ、専門用語が多くて物語に入り込めない、と指摘されたんです。自分にとって常識でも、それはその業界の常識でしかなかった。そこで専門知識を違和感なく読者に伝えることが、職業小説の醍醐味なのだと理解。そこからは誰が読んでも分かるように修正する日々が続きました。 もうひとつ苦労したのは、主人公の作詞技術が向上していく様子を、歌詞を通して伝えること。上手く書けるようになると、下手に書けなくなってしまうんです。何百とある未熟だった過去作品を読み直しました。作詞家という職業を一人でも多くの人に知ってもらいたい、その一心でトライ&エラーを繰り返しました。大変でしたが、洗練された作品になりましたし、作詞家としても成長できました。


「小説からプロの歌手誕生?」

 読後の楽しみを用意しています。本作にはいくつかの歌詞が登場します。書き下ろした歌詞もあれば、プロになる前に書いたもの、とある理由でお蔵入りになったものもあります。本著が発売された後、作中に登場した歌詞たちにメロディをつけて、アレンジを施し、アイドルやアーティストに歌ってもらい、公開していく予定です。もしかしたらその歌い手が、メジャーデビューなんてことも……。SNSにて情報更新していきますのでチェックしていただければ幸いです!

●著者・zopp(ぞっぷ)
作詞家、音楽プロデューサー。東京都出身。代表作は修二と彰「青春アミーゴ」、山下智久「抱いてセニョリータ」、テゴマス「ミソスープ」など。SMAP 、NEWS、ジャニーズWEST、ももいろクローバーZなど多くのアーティストに歌詞提供。作詞教室を開講し、現在までに20名以上のプロ作詞家を輩出している。小説に『1+1=Namida』(マガジンハウス)がある。
>>zaza zoppHP