「互いの文化吸収を」 豊見城市と宮崎・高千穂町 13年ぶりに人事交流


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高千穂町に出向した仲村光春さん(左)と豊見城市に来た興梠貴さん=豊見城市役所

 【豊見城】豊見城市と姉妹都市を結んでいる宮崎県高千穂町の両自治体で6月から、互いに職員を派遣し合う人事交流が13年ぶりに復活した。期間は11月までの半年間。豊見城市からは企画情報課の仲村光春さん(34)、高千穂町からは企画観光課の興梠(こうろき)貴さん(33)が出向し、「姉妹都市の交流をさらに発展させたい」と職務に励んでいる。

 豊見城市と高千穂町は1995年に姉妹都市となり、2000~03年の4年間は人事交流を実施していたが、しばらくの間途絶えていた。昨年10月、高千穂町で姉妹都市20周年を祝う記念式典が開かれた際に、人事交流を復活させようという話になり、13年ぶりの実施が決まった。

 仲村さんは高千穂町でまちづくりや祭りなどの行事を担当する。「両自治体のつながりを強くできるように頑張り、高千穂のいい点を吸収して豊見城に持ち帰れるよう学びたい。熊本地震で九州は観光にも打撃を受けており、何らかの応援、支援ができれば」と意気込みを語った。

 興梠さんは豊見城市で平和行政や世界のウチナーンチュ大会、とみぐすく祭りなどを担当する。「沖縄には旅行で3回ほど来ており、ぜひ行きたいと希望した。行事を無事に成功させられるよう頑張りたい。仕事以外でも地域の人と交流し、琉球文化、沖縄戦のことなども学びたいと思う」と話した。