東洋大・渡辺満久教授、国の断層評価「地形学の常識から言えばありえない」と批判!〜本震は想定できた?「地震調査研究推進本部の見誤りが被害を拡大させた可能性」も 2016.4.17

記事公開日:2016.4.17 テキスト
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(城石エマ)

 九州・熊本地方を中心に2016年4月14日から断続的に発生している大地震。16日にはマグニチュード7.3の「本震」と見られる揺れが発生し、被害をさらに甚大なものにした。14日以降、震度1以上の地震は400回発生。17日15時時点で死者は41人に上り、避難者数は19万人を超えた。

 しかし、16日の「本震」の発生は予見でき、被害をもっと小さくできた可能性を指摘する声もある。IWJは17日、東洋大学・渡辺満久教授(地理学・地形学)に電話取材した。

 以下、渡辺満久教授のお話し。

 「国の地震調査研究推進本部は、日奈久断層帯と布田川断層帯を2つの別の断層帯として見ているようだが、これは地形学の常識から言えばありえない。2つは連続した断層帯だ。

 連続した断層帯として見ていれば、14日の時点でM6.4の地震が起きた時、『本震にしては小さすぎる』と考える余地ができたはずであり、推進本部の断層帯の見方の誤りこそが、M.7.3の本震を想定できず、被害を大きくした可能性がある。

 地震は、中央構造線の方へ移動してきており、このままでは伊方原発も楽観視できない。川内原発も日奈久断層帯での地震が南下すれば、安全とは言えないだろう」

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「東洋大・渡辺満久教授、国の断層評価「地形学の常識から言えばありえない」と批判!〜本震は想定できた?「地震調査研究推進本部の見誤りが被害を拡大させた可能性」も」への1件のフィードバック

  1. 武尊 より:

    まぁ、そうでしょうなぁ、、。
    処で安倍は激甚災害出したんでしょうか?出せば災害緊急事態法出せないので、出す気ないのですかねェ、、?
    栃木の洪水では出したのにね、、。

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