沖縄の避難訓練 何から逃げる?


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
飛行機墜落を想定した訓練に取り組む児童=19日、嘉手納町立屋良小学校

 【嘉手納】飛行機墜落事故を想定した避難訓練が19日、屋良小学校(蔵根淳校長)で開かれた。隔年実施されている訓練で、校内に緊急避難放送が流れると、児童、教諭ら346人は一斉に近隣のふれあいパークに避難移動した。嘉手納署では小学校での非常災害、突発重大事案などの発生を想定して初動の図上訓練が実施された。

 屋良小の訓練では、警察官が職員と連携して避難路を確保し、児童が口と鼻をハンカチで覆って整然と、同校から約150メートル離れたふれあいパークに向かった。公園にそろったと同時に担任教諭らが点呼を行って報告、安全に避難したことを確認した。
 避難先の公園で行われた講話では、嘉手納署員が「避難行動中に押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない、近づかないの頭文字をとった『おかしもち』を心掛けるように」と、児童生徒へ呼び掛けた。
 蔵根校長は「近くに飛行場があり、急な事態への対応力をつけるために実施している。児童も真剣に取り組んでいた」と評価した。