誰がどんな趣味を楽しもうが知ったことではないが、周りの人々に迷惑をかけてしまったら話は別だ。東京都に住む専業主婦のEさん(66才)は、夫(69才)の趣味に困っているという。
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ダンナの趣味はスナップ写真を撮ること。孫が生まれてからは拍車がかかって、「オレの生きた証を孫に伝えたい」とか言って、手からカメラを放さないんだわ。
それはいいけど、カメラを持つと人が変わるっていうか、とんでもないことをするのよ。この前なんか息子の嫁が「赤ちゃんにオッパイあげてくる」と言って、席を外したら、後をくっついて行ったから、何かと思えば、嫁のオッパイに接近してパシャパシャやってるの。
嫁が「お義父さん、それはちょっと…」と嫌な顔しても「おお、ナイス!」とか言って、私に怒鳴られるまでやめないんだわ。
もっとも、嫁の祖父のお葬式でダンナがしたことに比べたら、序の口だったけどね。
家族、祭壇、お坊さんと、静かに撮っているうちは、私も黙っていたわよ。ところが撮っているうちに、どんどん気分が盛り上がってきたんじゃない?
さあ、これから火葬ってときに、一段と大きな声を張り上げて、「みなさん、最後ですよぅ。並んで、並んで。はい、チーズ」って言ったんだから。
その後、うちは嫁の家の法事に、いっさい声がかからないんだけど、まあ、当たり前よね。
※女性セブン2015年8月13日号