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避難所で発生の集団食中毒 加熱処理でも死なない菌だった

6月4日、福島県内の避難所で集団食中毒が発生した。炊き出しの『鶏肉とパプリカの煮物』を食べた被災者69人が下痢や腹痛の症状を訴え、その10日余り後、ウェルシュ菌が検出された。東京家政大学生活科学研究所所長の藤井建夫さんが解説する。

「ウェルシュ菌は普通の加熱調理では死なず、酸素がない状態を好みます。大きな鍋で調理し、空気が追い出された状態で、食べるまで室温に放置しておくと菌が増殖して食中毒が起きやすい。食べた直後ではなく食べてから半日くらいしてから、下痢などの症状が出ます。飲食店、仕出し店、旅館などの食事で、一度にたくさんの患者が出やすい食中毒です」

“活力料理”料理研究家として、46年にわたってテレビや雑誌で活躍するバーバラ寺岡さん(66)はこうアドバイスする。

「学校の給食を食べた子供たちが中毒を起こすときもだいたい、原因はこのウェルシュ菌だといわれています。調理したらすぐに食べることが中毒予防の基本。特に深い鍋で調理したカレーやみそ汁は作り置きは禁物です」

※女性セブン2011年7月7日号

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