母なる海へと泳ぎ出す ウミガメ140匹を放流 海洋博公園


この記事を書いた人 松永 勝利
笑顔でウミガメを海に帰す子ども(手前)=10日午前、本部町石川の海洋博公園エメラルドビーチ

 【本部】海洋博公園(本部町石川)が飼育したウミガメ約140匹の放流会が10日午前、同公園エメラルドビーチであり、公募で選ばれた県内外の親子連れを中心に約300人が参加した。子どもたちはなかなか触れ合う機会のないウミガメに興味津々で、ウミガメを波打ち際から東シナ海に帰し、無事を祈って泳いでいく姿を見届けた。
 放流したのは海洋博公園で飼育した1歳のアカウミガメとアオウミガメで、標識を付けて放流した。同公園によると、1985年7月に放したアカウミガメが太平洋を横断し、87年11月に米国の西海岸・カリフォルニア州沖で見つかった例がある。
 中城村から兄弟そろって参加した清水優紀さん(6)はウミガメを砂浜に置いて見送った後「かわいかった。海では家族と一緒に遊んでいてほしい」と思いを巡らせた。【琉球新報電子版】