国宝琉球紅型衣装を展示 那覇市制95・市歴史博物館10周年


この記事を書いた人 金城 美智子
企画展「王国の染織」で色鮮やかな衣装の数々に見入るオープニング式典参加者ら=8日午前、那覇市歴史博物館

 「なはの日」の8日、那覇市制95周年・市歴史博物館開館10周年記念企画展「王国の染織(そめおり)」が市久茂地の同博物館で始まった。尚家の国宝資料をはじめとする琉球染織の世界を堪能できる衣装の数々が展示されている。8月31日まで。

 8月3日までの前期展示では、国宝の「黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海立波文様紅型綾袷衣裳(きいろじ ほうおう こうもり たからづくし せいがいたつなみもんようびんがた あやあわせいしょう)」や「玉冠」、5日からの後期展示では国宝「紅色地龍宝珠瑞雲文様紅型平絹袷衣裳(べにいろじ りゅうほうじゅず いうんもんようびんがた ひらぎぬあわせいしょう)」を中心に展示する。両衣装の同博物館展示は4年ぶり。
 オープニング式典で城間幹子市長は「名品の数々を鑑賞し、那覇市の伝統文化の奥深さを味わってほしい」とあいさつした。
 期間中は尚家の染織品や紅型、琉球のかすりに関する講座なども開催される。観覧料は一般350円、大学生以下無料。問い合わせは同博物館☎098(869)5266。【琉球新報電子版】