ホットプレートも鉄のフライパンも持っていませんが、家で「お好み焼き」を作りたい!
しかも具だくさんでふわっふわの、おいしい「お好み焼き」を。
「お好み焼き」って、外食だとあまりコストパフォーマンスがよくない印象を受けます。粉とキャベツと少々の具で、うーんあの値段。しかもお店の人が作ってくれるのならまだしも、自分で作るお店となると、テンションも下がります。なぜお金払って自分で焼かなくちゃいけないの(それが楽しい人もいるのでしょうが)。
けれど「お好み焼き」は食べたい。だからチャレンジしましたよ!
ちなみに焼きそばの入った「広島風お好み焼き」は、「お好み焼き」より焼きそばの存在感があまりに大きいので、今回は焼きそばの入っていない「お好み焼き」を作ります。
用意した材料はこれ。
お好み焼き粉を買ってきました。その袋に表示されている通り、2人前の分量です。
お好み焼き粉100g、キャベツの粗みじん切り300g。
これ、ちょっとびっくりしましたよ。「お好み焼き」にはキャベツがどっさり入っていることは知っていましたが、ここまで入れるとは! せっかく家で作るので、具は豚バラ肉と海老の2種をメインで。
写真は撮影用にちんまり盛りましたが、実際は豚バラ肉100g、海老12個入れました。
ほか、紅ショウガ、揚げ玉、干し海老を適量、玉子1個。ここまでが袋に記載されていた材料です。
今回はふわっふわな「お好み焼き」を目指すので、すりおろしたやまと芋60gも追加しました。お好み焼き粉には粉末やまと芋が含まれているのですが、あえて加えるのです。これがふわっふわにする秘訣です。
それから秘密兵器として、かつお粉も小さじ1ほど投入。少し玄人っぽい味になったらラッキーという目論見です。
さあ、作っていきますよ。
最初はお好み焼き粉と水150ccだけ混ぜ(ざっくりでOK)、それから豚肉を除く残りの具材を加えて、ボウルの底からすくうように混ぜます。空気を含ませるような感じで混ぜるとふわっふわ感がさらに増すのだとか。
フッ素加工のフライパン(直径20cm)に薄く油を引き(側面も忘れずに!)、1人前のタネを落とします。その上に豚バラ肉を乗せます。センスない置き方は見逃してやってください。
弱火でじっくり、7~8分かけて焼きました。フライパンとタネがくっつかないよう、少し振ったりします。ヘラでぎゅっと押すのはNG! 決してやってはいけません。フライパンにふたをすると、さらにふわっと感が増すとのことなので、撮影する時以外はふたもしました。
そしてこのくらい焼けたら、いざひっくり返します。緊張する!
フライパンと同じサイズの皿を上からかぶせて、ひっくり返した「お好み焼き」を再びフライパンに戻したら……こんな感じ!
焼けすぎているように見えますが、焦げてる感はありません。豚バラ肉の油が溶け出して、いい香りがしてきます。最初に片面をじっくり焼いているので、残り反面は弱火で4~5分、豚バラ肉が柔らかい方が好みの場合は3~4分焼いたらできあがり。
完成品はこれ!
あれ、人の顔? 見た目は悪いけど、これはまだスッピンの状態ですから。ここからお好み焼きソース、マヨネーズ、青のり、かつお節で彩れば……、
こんな感じ!
お店で出される「お好み焼き」と遜色ない感じしませんか?
少なくとも見た目は屋台の「お好み焼き」に勝った気がしますよ! しかし肝心なのは味。ふわっふわな「お好み焼き」になったでしょうか。
……なりました! ものすごくおいしい!!
一切れごとに豚バラ肉か海老がかならず含まれる具だくさんという贅沢、フライパンにふたをすることで蒸し焼きとなり甘みがひときわ引き立ったキャベツ、味のアクセントとなりいい仕事をしている紅ショウガ。素晴らしい出来栄えです。
地味ではありますが、これが断面です。
やっぱり、やまと芋を入れるのがポイントですね。粉だけに頼ってはいけないのです。
いやー、ここまでおいしいお好み焼きを作れるとは思ってもみませんでした。やまと芋はすった状態のものを冷凍保存できるので、まとめてすっておいたら、ますます気軽に「お好み焼き」が作れますね。
ちなみにかつお粉はその存在がさっぱり感じられませんでした。一切使わないか、あるいはどっさり使うか、どちらかにすべきだったのは反省点です。
お好み焼き粉の袋に書かれている材料にやまと芋を加えれば、素人でもお店にも劣らない極上の「お好み焼き」を作れることがわかりました。一度に使い切らない材料も多いので、豚バラ肉を豚こま肉にしたり、シーフードミックスにしてみたり、メインの食材を変えて何度も楽しむことができます。当然ながら、お店で食べるよりはるかにコスパもいいですね。
また、自宅で作ることを前提にご紹介しましたが、チャック付きのビニール袋にタネを入れて持ち運べば、屋外でのBBQでも「お好み焼き」が楽しめます。BBQの〆は焼きそばではなく「お好み焼き」、いいじゃないですか。
ではみなさま、素敵な「お好み焼き」ライフを!