2016.07.01

混浴も野湯もある！温泉ソムリエが秘境で見つけた、「みちのくの秘湯」【東北】

みちのくの山の奥、深い緑に抱かれた秘密の名湯。たどり着くまでの困難と、その先にある感動に冒険心をくすぐられる人も多いはず。

今回は温泉ソムリエが太鼓判を押す、インパクト大の忘れがたい秘湯をご紹介！
山形県には空に向かって吹き上がる間欠泉に入れる温泉、秋田県には20mの高さから流れる大湯滝で大自然のパワーを感じる野湯、青森県にはテレビも電波もない山奥のランプで過ごす非日常空間の温泉、などなど…。

都会から離れている分、大自然を全身で感じて心からリフレッシュできますよ。人里離れた秘境ならではの雰囲気を堪能しよう！

記事配信：じゃらんニュース

ランプの宿 青荷温泉【青森県黒石市】

山の奥へ奥へと…ランプで過ごす非日常空間。

日々の生活から逃れ、山奥へとただひたすら突き進む。ランプの宿が見えてきた瞬間に感じる安堵感が好きです。自慢の湯は4種類。青荷川のせせらぎが心地よい混浴露天風呂は、女性タイムもあります。電気もテレビも電波も何もない理想空間です。

施設DATA
［男湯］あり
［女湯］あり
［混浴］あり（水着・タオル着用：×）
※11時～12時、17時～18時は混浴女性専用

湯浜温泉 三浦旅館【宮城県栗原市】

山道を歩いて辿り着く。大自然の中で極上の湯浴み。

国道脇の駐車場から山道を歩いて行きます。40年前は4時間かけて行くしかなかった温泉です。二度の震災を乗り越え、2012年再開。内湯と混浴露天風呂の2つで泉質が違うのも魅力です。夜はランプの灯りのみで、心身のリフレッシュができます。

施設DATA
［男湯］あり
［女湯］あり
［混浴］あり（水着・タオル着用：◎）
※脱衣所は男女一緒

川原毛大湯滝【秋田県湯沢市】

96度の温泉が沢水とともにドーッと流れ落ちる、『ザ・野湯』。

川原毛地獄山に湧く湯は、駐車場から遊歩道を15分ほどの、歩いてしかいけない秘湯です。約1km上流で湧く高温泉が、沢水と混じり、20mの高さから流れ落ちてきます。水と混ざることで適温になり、滝壺はもちろん、周囲の川も温かな温泉で、自然の滝が天然の浴槽という豪快さです。源泉はpH1.41と強酸性。滝の湯しぶきが目に入ると痛いのでご注意を！冬は雪に閉ざされるので、5月中旬から11月上旬までの季節限定の露天風呂です。一度は入っておきたい湯です。

施設DATA
［男湯］なし
［女湯］なし
［混浴］あり（水着の着用必須）

湯ノ沢間欠泉 湯の華【山形県飯豊町】

出たーー！その瞬間は思わず皆いっせいに声を上げます。

日本で唯一間欠泉に入れる温泉です。茶褐色の35度のぬるめの湯にゆっくり浸かり、間欠泉を待つこと十数分。なかなか出てこない気まぐれさに多少の苛立ちを覚えつつ、吹き出し口を覗くと強烈な炭酸臭。間欠泉が吹き出した瞬間は、歓声が上がります。こんなワクワク感がある温泉は他にないのでは？ただし、たどり着くまでの道が未舗装でとにかく細い！到着してタイヤを見たら、ホイールが一つ取れていました。まさに秘湯！それでも行く価値はあります。

施設DATA
［男湯］あり
［女湯］あり
［混浴］あり（水着・タオル着用：◎）

奥つちゆ 川上温泉【福島県福島市】

職人が手掘りした岩窟風呂は一見の価値アリ！

昭和30年代まで徒歩でしか行けない宿でした。弱アルカリ性単純泉が掛け流される内湯は水深1.2mで水圧で全身が温まります。特筆すべきは、宿の裏手にある半露天の「岩窟風呂」です。野趣あふれる風呂で、湯温も適温で出たくなくなります。

施設DATA
［男湯］あり
［女湯］あり
［混浴］なし

夏油温泉 元湯夏油【岩手県北上市】

江戸時代にタイムトリップ。生まれたての湯に感動します。

北上市街から山道を車で走ること1時間。山奥に湧く7つの源泉は、いずれも足元や脇からの自然湧出でフレッシュそのものです。泉質は主に塩化物泉や硫酸塩泉。一番人気の大湯はとても熱いので、5月初めか、10月以降の寒くなった頃がお勧めです。

施設DATA
［男湯］あり
［女湯］あり
［混浴］あり（水着・タオル着用：×）
※女性専用時間あり
大湯・疝気の湯：10時～11時、17時～18時
真湯：11時～12時、16時～17時、20時30分～21時30分
目の湯：11時～12時、16時～17時

※この記事は2016年2月時点での情報です