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IT社会だからこそ「カフェという場」が重要になる

IT社会だからこそ「カフェという場」が重要になる

J-WAVEが、いま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜22時の番組「J-WAVE SELECTION」。毎月第2日曜日は「SMBC EARTH TALK」(ナビゲーター:竹村真一)をお届けしていますが、5月8日のオンエアには、カフェ・カンパニー株式会社の代表取締役社長、楠本修二郎さんがゲストに登場し、竹村真一と語り合いました。

カフェ・カンパニーは、東京の若者なら知らない人はいないのではないか?という「WIRED CAFE」はじめ、カフェを何店舗も経営し、来年の春にはホテル展開も行うとのこと。そんな楠本さんは、IT社会の縁側として「カフェ」を捉えていると話します。

カフェの原型である“コーヒーハウス”のはじまりは17世紀のヨーロッパで、今でいうベンチャービジネスを行なっている商人たちが情報を求めて集まりました。また、もともとコーヒーを飲む行為には宗教的な営みとしての側面が強く、イスラム教では、夜に飲んでしっかり目を覚まし天に向き合うためのものとして用いられていたのだそうです。そこから一般社会にも広まり、「資本主義社会の中で、コーヒーハウスが最もポップな“ビジネスの場”となった」「21世紀の新しいビジネスの拠点は、カフェが担っている」と話す楠本さん。

そのカフェへの想いは“渋谷”と“旅”がルーツだと言います。福岡から大学進学のため上京した後、大学に行けなくなるほど、渋谷にはよく立ち寄ったそうです。

それは、渋谷のどこを切り取っても人々の記憶を映しているような、気になる店が並んでいたから。加えて旅が好きだった楠本さんは、「旅での人々との出会い、その風景を再生したいな」と思っているうちに、カフェを経営することに。カフェに入るとその土地のことがよくわかったり、旅をしている人がその土地の人と交流できたりする、という意味で「その土地に記憶が留まっている」「風景で共感する力が生まれるのだとしたら、カフェ」と語りました。

また、直接会わなくても、いくらでもコミュニケーションできるツールがある現代。どんどん情報が増えれば増えるほど「誰を信じるかが重要になる」と思っていたそうです。ネットで人を信じるのは怖い、実際に会って「共感する」ことが次の時代のキーワードになると確信した楠本さんは、「言葉だけだと二者択一になりがちだけど“包括的に理解する”みたいなことができるのが、場の力かな」と、コミュニケーションに及ぼすカフェの重要性を指摘。

「土地には絶対に記憶がある。これが大事なコンテクスト」。そう強く語る楠本さんは、懐古的にリアルなコミュニケーションにこだわっているわけではありません。「レトロに回帰するのではなく、未来をみるために」。そう力強く発する声に、これからの日本の明るい未来が見えた気がします!

【関連サイト】
「SMBC EARTH TALK」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/special/earthtalk/

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