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藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#31 アーシング

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ハワイのノースを初めて訪れた時、優しく穏やかな笑顔を浮かべたサーファーたちの佇まいがとても印象的だった。自分も彼らのように優しい微笑みを浮かべて暮らせないだろうかと羨ましく思った。そんな彼らはアスファルトの道も、ハンバーガーショップでも常に裸足だった。
裸足でいることは、なんて自由なのだろう。ハワイでの滞在中にその真似をして過ごすと、それはビジュアル的なものだけでなく、実際に快適で体を奥から喜びがじんわりと染み出してくるのが、わかった。
幸せになるには、まず裸足の時間を増やすこと。私がハワイに教わった大切なことのひとつだ。
そして、同じことを感じている人は、世界にたくさんいる。
アーシングというヒーリングメソッドを聞いたことはあるだろうか?
冷蔵庫などの電化製品が漏電した場合、人間が感電しないようにアース線を通して地中に電流を落とすことをイメージする人は、かなりいい線いっている。
現代の一般的な生活は電気製品に囲まれている。それらの全てから強弱の差はあるが電磁波が出ていて、それは人間の健康に悪影響を与える。その悪影響をリリースすることがアーシングのひとつ目の効用であり、大地から直接自由電子を取り込んで、体に本来のバランスをもたらすというのが、第二の効用である。
地球上、宇宙に存在する電波、磁波、電子などを直に地球に触れることによって、上手にバランス良く取りこみ心身を健康に保つというのが、アーシングの基本的な考え方だ。
簡単に言えば、裸足になって草地や土に立つことによって、人間の体から不要なものを地球が受け取ってもらい、また地球からは足裏を逆に通って必要なものが体に入って来るということだ。
足の裏がドアとなって、地球と通じるという感覚は、脳の活動ばかりに偏重しがちな意識をも広げてくれるようだ。
実際足の裏には多くの神経が集まっていて、そこが司る情報量はとてつもない。そこに刺激を与えて活性化させることの効用は言わずもがなではないだろうか。


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