「哀悼期間」後、初の週末 街に繰り出す沖縄の米兵らは…


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通りに集まる米軍関係者=2日午後10時15分、沖縄市のゲート通り(空港通り)

 米軍属女性暴行殺人事件を受けて在沖米軍が軍人・軍属に対して飲酒や深夜外出の自粛を命令・要請した「哀悼期間」が終わって初の週末となった2日、沖縄市のゲート通りは繁華街に繰り出す米軍関係者らの姿が見られた。米兵らからは事件について「(亡くなった女性は)誰にも取り戻せない」と女性の死を悼む声が上がった一方、規制解除について「とてもいいことだ」と喜ぶ米兵もいた。

 通りのあるバーの女性従業員は「米軍関係の客は少し増えてきた。米兵が皆、悪い人ではないし、一つの犯罪が基地問題に発展するのはおかしい」と語った。別の飲食店の店主は「私たちとしては飲酒が解禁されてうれしい」と述べた。

 通りを歩いていた男性(46)は「正直、米兵は街に出てくるなと思う。本音は基地はない方がいい。だが、コザは基地と共存してきた街だ」と複雑な思いを吐露した。「ここに生まれたからには生きていくしかない。最近はあまり難しく考えなくなっている」と力なく笑った。

 取材を受けない米兵や軍属が目立つ一方、事件の被害者に哀悼の言葉を述べる米軍関係者もいた。約1カ月前に沖縄に来たばかりだというキャンプ・ハンセン所属の男性兵士(20)は規制解除を「とってもいい」と素直に喜ぶ。「1人のばかな人が罪を犯しただけだ」と話しながら「行動には気を付けないといけない。もしまた同様の犯罪があれば皆が同じ罰を受けなくてはならない」と語った。

英文へ→Soldiers pour into main streets after period of mourning for US forces on Okinawa