水面漂う神秘の花 石垣野底でウミショウブ


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海辺で一斉に開花し海面に漂うウミショウブの雄花=4日、石垣市野底(謝花史哲撮影)

 【石垣】夏の季節に「大潮の干潮時で晴れた日」という一定の条件下で海辺に咲く花「ウミショウブ」の開花が4日、石垣市野底の浜で確認された。雄花が受粉のため一斉に開花し、米粒より小さな白い花が神秘的に水面を漂っていた。

 トチカガミ科ウミショウブ属に分類される海草の一種で、国内では竹富町西表島と石垣島でだけで見られる。

 授業の一環で観察に訪れた石垣市立野底小学校6年の瀧川覚理(さとり)さん(11)は「大潮の時に咲くのが決まっているのが不思議。雄花も雌花も観察できた」と楽しんでいた。