びっくりパパイア出現! 重さ3・2キロ・八重瀬 雄株から実・伊江


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雄株に実を付けたパパイア=伊江村
大人の頭ほどの大きさのパパイアと並び笑顔を見せる船附吉雄さん=6月30日、八重瀬町外間

◆雄株から実・20個/両性花の可能性
 【伊江】伊江村西崎区で畜産業を営む大城貴子さん(55)の牛舎横で雄株のパパイアからツルのような花茎が伸びて実が垂れ下がっている。今まで実が付かなかったものが約20個もの実を付け、「珍しい」と話題になっている。

 隣りの雌株は3年前から毎年実を付けるようになったが、種が少なく、過去には3粒から5粒だけの実もあった。雄株は一昨年までは花を咲かせるだけだったが、昨年は1個の実を付け、今年はたくさんの実を付けた。

 6月23日、垂れ下がる実を見た大城さんの知人が、「(雄の木から)こんなに実を付けるのは珍しい」と聞かされ、気付いたという大城さん。無料通信アプリLINE(ライン)のタイムラインに写真を投稿したところ、反響があった。大城さんは「珍しいとも思わなかった。食べられるのかな」と話した。

 植物の専門家は「パパイアの雄株には環境条件によって両性花という果実ができる花を付けることがある。普段よく目にする雌株の果実よりも、細長い果実ができることが多い」と話した。
(中川廣江通信員)

◆大人の頭ほどに/八重瀬の船附さん
 【八重瀬】八重瀬町に住む船附吉雄さん(72)が所有する土地の一角に、大人の頭ほどの大きなフルーツパパイアがいくつも実った。実の重さは約3・2キロで、船附さんによると「とても甘くておいしい」という。

 約400坪の土地の一角にフルーツ畑があり、パパイアのほかにもバナナやアセロラ、シークヮーサーなどが実っている。土木業を営む船附さんは約5年前から趣味で農業を始めた。

 たわわに実るこつを聞くと、「果樹と花を一緒に植えることが大切。ミツバチが受粉を助けてくれる」と話す。肥料のやり方にも気を配った。熟したパパイアは家族で食べたり、保育園に提供したりしている。「フルーツはおいしいから、楽しんで育てることができる」と笑顔で語った。