園児の発想、詞に 「平和のうた」で「命どぅ宝」継承 あじゃ保育園


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 あじゃ保育園では、園児の発想を基に作詞した「平和のうた」を歌い継いでいる。「命どぅ宝どー」。きょうも元気な声が園内に響き渡る。

 同園は6月を平和月間として戦跡や施設を巡るなど、本格的な平和学習に取り組んでいる。3年ほど前に、「平和」から思い浮かぶ言葉を園児たちに答えてもらい、保育士がアレンジを加えて作詞。海勢頭豊さんの代表曲「月桃」のメロディーに乗せた。

 1番の「世界の子どもなかよくしよう 大きくなったらけんかはしません 大きくなったらせんそうはしません イチャリバチョーデー」で始まり、3番まである。西銘悠亜ちゃん(6)、上江洲志帆ちゃん(6)、比嘉彗翔(すいと)ちゃん(5)の3人は最後に出てくる「命どぅ宝どー」の歌詞が好きだと声をそろえ、「歌う時は優しい気持ちで歌う」とにっこり。三木元子園長は「口ずさむうちに自然と芽生えてくるものがあると思う」と歌で伝わる平和の大切さを語った。

「平和のうた」を大きな声で歌うあじゃ保育園の園児たち=6月15日、那覇市の同園