先日ＴＶで２０１０年に両神山で遭難して１４日後に救助された人の
ドキュメンタリーを見ました。
同じ登山者として、他人事ではないのでどんな状況なのか
どうすれば防げるか危険予知しながら見ましたね。
行動記録
２０１０年８月１４日
西部秩父駅→日向大谷 バス移動
１０：００頃？ 日向大谷から登山開始
会所から産泰尾根経由で登る（実線ルート）
１３：００頃？ 山頂で昼食（おにぎり２個、豆類）
１４：００ 山頂から下山開始
１４：３０ 清滝小屋手前の分岐で「違う道で下山しようかな？」と思い
七滝沢方面へ（破線ルート）で下山する。
しばらく進むと道に迷ったが、バスの時間も迫っているので
引き返さずにそのまま下へ下へと進んだ。
その後４０ｍほど滑落し、足を開放骨折。
川沿いで身動き取れずに遭難となる。
遭難１４日間での状況
携帯は圏外、食料は飴玉７個、Ｔシャツの切れ端などでケガを応急処置
レジャーシートに包まって待機。
途中、川が増水してザックが流される。
ミミズやアリを食べて過ごす。
８月１５日１：００
何も連絡がなく帰ってこない息子のことを心配した親が警察へ連絡
・・・するが、どこの山に登ったのかがわからない。
「秩父付近の百名山」ということだけは覚えていた。
警察は、秩父付近の百名山「雲取山、両神山、甲武信岳」周辺の
登山ポストをチェックするが、登山届を出してなかったために場所の特定ができず、
捜索は難航する。
親が秩父周辺で探し人のビラを配ったりして、
聞き込みをしていって、なんとか両神山と判明する。
川に流されたザックを捜索隊が発見し、その上流で遭難者も発見
遭難から１４日後に救助。
ーーーー考察ーーーー
色々と突っ込みどころはあるのでまとめてみよう。
１．登山届や行動表を作ってない、提出してない
まず論外ですね。
最低限、事前に「このコースなら何時間くらいかかるか、どんな感じの道なのか
標高差は？距離は？危険個所は？」等、調べる必要はあるよね。
家族がいるなら登山届をポスト用と家族用に２通作って、
家族にも登山届を渡しとくべきだね。
２．バスの時間を気にしているのに、わざわざ破線ルートを選定して下山した。
遭難者の登山歴は１年くらいということで「破線ルート」を理解してなかったのか
それとも地図を確認するのを怠ったからなのかは、わからないけど
破線ルート通る場合はどの程度の難易度なのかの事前調査と、
最悪は引き返すということも想定して考えないとＮＧだろうね。
幸いすぐ近くに清滝小屋（避難小屋）があるのだから
そこで一夜を明かして翌朝行動するという選択肢も持てる。
危険な山になればなるほど引き返すことが重要になってくると思う。
３．そもそも工程的にきつくないか？
日向大谷１０時出発で、１４時に山頂で昼食ということは
ほぼコースタイム通りで登ったと想定できる。
日向大谷のバスの最終便は１８：３７だが、
西武秩父駅まで戻るには１７：２０のバスに乗らないとたどり着けないっぽい。
（７年前のダイヤだと最終便でも駅まで帰れたのかな？？？）
両神山へ日向大谷のピストンで約６時間、休憩で１時間使うとすると
１０：００登山開始で１７：２０のバスに乗るには
余裕は２０分程度となる。
ほとんどノーミスで進まなきゃ間に合わない状況で
「違う道で下山してみようかな？」と思うのも不思議だｗ
最終バスに乗って、途中から徒歩で駅まで行くつもりだったのかしら？
とりあえず最後まで見て一言
七滝沢ルートって、そこまで危険なのかしら？・・・と
ヤマレコを見る限りだと目立つ危険箇所は、
一枚岩のクサリ場と浮石と九十九折の急傾斜ってところか。
残雪期と雨天時、もしくはその直後なんかは難易度高そうかな？
でも普通に通れそうなルートって気はするが
その辺は個人差もあるだろうからなんとも言えないか。
はじめまして(^_^)/
全容を知ってはいないのですが…同感します。
過去に両神山に行ったことがあります。
番組は、見てないのですが、再放送をチェックすると12日（金）にあるそうです。
遭難された方も、この「ヤマレコ」で事前研究をしていれば良かったんじゃないですかね(。>ω<。)
ただ「他山の石」として見過ごすこともできないですが…(゜ロ゜;)
Osan さん、はじめまして。
番組中に遭難者の当時の持ち物としてガイドブックがありましたけど
ガイドブックなんかは大抵「一般ルート」しか載っていないと思うので
破線ルートの情報はほとんど無知識だったのでは？という気がします。
�‐霾鵑�ない状態、��疲れが出てくる下山時、��バスの時間が迫っている
この３つが重なった状態で破線ルートへと進んだことが
遭難につながった最大の原因と思いました。
7年前にヤマレコがどれくらい活発だったかはわかりませんけど
個人のブログでの山行記録は昔からいっぱいあるので
ネット検索すれば情報は収集できたと考えられますね。
それと8月14日に登山ということは、盆休み真っ只中ということで
一番メジャーな日向大谷からのルートは、登山客がワンサカいたと判断できます。
七滝沢方面が気になったのであれば、
他の登山者に「七滝沢ルートってどんな感じですか？」とでも訪ねていたら、
まず「破線ルートだから危ないと思うよ」的な答えが返ってきたのではないのかしら？
はじめまして。
僕も、チェックしました。
番組のコンセプトは遭難してから、生還するまでなので、おっしゃるようなところは、僕も突っ込みどころですww
たぶん、たぶん、この人、お盆休みに思い立って日帰りででかけた、山をなめてたようなハイカーだと思います。下調べもせず、地図すらも持ってなかったんでしょうね・・。ヒヤリハットの法則だと、この人の遭難はいつかおこるべくしておこった、必然的なものと思いました。
edus4100 さん、はじめまして。
遭難者の持ち物一覧に、ガイドブックは確認できましたけど
地図を持っていたかどうかは・・・不明瞭でしたね。
普通のガイドブックだとおそらくは「日向大谷ピストン」しか紹介してないかもですね。
あとは「八丁峠ルートは危険」くらいの注意書きはあるかもですけど
破線ルートである七滝沢ルートの情報が細かく出ていたか・・・というと載ってなさそう。
＞お盆休みに思い立って日帰りででかけた、山をなめてたようなハイカーだと思います
長期連休があると冒険心が燃え上がるのはわからなくはないですけどねｗ
去年ジャンダルムで遭難寸前の少年２人と会いましたが、その時も盆休みでしたね。
登山経験まったくの０、登山地図もない状態で奥穂→西穂の縦走しようとして、
馬の背あたりで恐怖等でぐったりしてたので
私の地図をあげて、「引き返して岳沢経由で下山」するよう促して
紀美子平のクサリ場を超えるあたりまで様子を見た・・・ということがありました。
もしもあの時、雑談を持ちかけずに素通りしていたら・・・
滑落事故が２件増えていたのかな？という気がします。
ちょうど日曜日に両神山を登ってたのでｗ
タイムリーなので見てしまいました
あの方も百名山巡りをされてたようですが
そういう人がなぜツェルトを携行してなかったのか
理解に苦しむところですね。単独行で怪我だと
いきなりゲームセットになり兼ねないのは
怖い部分もありました。足から虫がわくのはリアルで
祖母山で1ヶ月近く遭難した少女は頭から虫が・・・
という話も聞いていたので
sheva さん、こんにちわ。
ツェルトはないけど、ヘッドライトや十得ナイフやライターは持っていたみたいですねｗ
ヘッドライトを持っているということは、暗闇で行動することを前提としているのに
暗闇で待機するためのツェルトはないという矛盾が生じますね。
十得ナイフやライターなんて、調理前提な装備なのに
遭難者は飴玉しか持ってなかったというｗｗｗ
（もしかして登山中に毎回たき火でもしてたのかしら・・・？）
まぁでも唯一すごいと思ったのは
１４日間よく生き延びたな、というところですね。
多分、私は同じ状況になったら生還はできないでしょうねｗ
七滝沢ルートは通ったことありませんが、しょっちゅう両神に通っている人が七滝沢で頻繁に道迷いしてる人を助けてるって話してます。
埼玉で一番遭難件数が多い山ですからね。
八丁も危険度が高いのであれだけ死亡事故起きてるわけで、個人の感想で鎖不要とか楽勝といった事書いてるレポは無責任極まりないと思ってます。
車利用の人は日帰りも出来るますが、公共交通利用の人は昔ながらの清滝小屋利用の１泊2日にすべきなんだろうと思います。
kesamaru さん、こんにちわ。
＞個人の感想で鎖不要とか楽勝といった事書いてるレポは無責任極まりないと思ってます
その辺は個人差が激しいでしょうから返答が難しいですけど
最終的には登る人が「自分の能力を過大評価せずに客観的に認識しているか」という
自己責任的な問題になるかな？と感じますね。
極端な話、高尾山しか登ったことのない人が
「剱岳楽勝」という記録を見て「楽勝なら登ってみようか」って言ってるようなものかと・・・。
最低限その人の山行履歴など確認して、自分との経験差やスペック差も判断した上での
参考にしないと、事故につながるだけかと思いますね。
十数年前の話ですけど、高所恐怖症の人が剱岳に挑戦して
カニのタテバイの高度感で怖くて体が硬直し、登ることも降りることもできなくなった。
場所が場所だけに、助けることも難航した・・・ということがあったそうです。
私はカニのタテバイは「ココほんとに危険個所なの？余裕すぎないか？」と思う程度の感覚でしかなかったので
カニのタテバイで怖くて身動きが取れなくなるという状況が
まったく想像つかないですね。
むしろ高所恐怖症の人がなぜ通称「日本一危険な山」の剱岳に挑戦しようと思ったのかが理解に苦しみますね。
その辺は「高所恐怖症の自分が危険個所に対峙したときどうなるか？」という
危険予知がまったくできていなかった本人が悪いとしか言いようがないと思います。
両神山にしても、産泰尾根ルートのクサリ場で「怖い」と感じる人が
思いつきで八丁峠ルートや七滝沢ルートに行けば、事故が起こる可能性は非常に高いと思います。
「八丁峠楽勝だったよ」という記録を見ても
他人の情報はあくまで他人の感想なのだから
最低限その人と同等の経験やスペックを持っていることが前提として
そこで始めて、その人の情報が参考になる・・・ということを
考えていかないとダメだと思います。
「登山は自己責任」という言葉通りだと思いますね。
＞公共交通利用の人は昔ながらの清滝小屋利用の１泊2日にすべきなんだろうと思います
以前、登山口まで車で行って、日向大谷からの日帰りピストンしましたけど
確かにこのルート、バス利用だと時間的に結構きついルートだろうなと感じましたね。
コースタイム通りで登るような人は、避難小屋を利用することを前提で登らないと
夕方に慌てて下山して事故につながる可能性もあるかもしれないですね。
はじめまして。
この番組をみましたが、計画にない下山ルートを選んだとか、バスの時間にせかされたなどなど・・いろいろと事故になったポイントはありますが、私の感じたのは１つ。
「登山計画書を書いていない」
行き先を口頭で伝えられたので、母親でさえ「秩父の百名山」だけとしか記憶がなく、救助隊がさがそうにも両神山？甲武信ヶ岳？雲取山？と３カ所を捜索しなければならなかった。
家族に、行き先の山と登山ルートなどを書類にして渡しておけば、もっと早くに見つかっただろうとつくづく思います。
hirakaringo さん、はじめまして。
まぁ登山届を作ってない時点で論外ですよね。
母親が覚えてないのは仕方ないと思いますけどね。
出かける前に「秩父の両神山という百名山に登ってくるよ」って言ったって
両神山といわれてピンとくるのは登山者と地元民だけですからね。
最低限親には書面で渡しておくべきでしたね。
登山歴１年くらいということだけど
何を１年学んできたのかな？って気はします。
2011年４月16日同じ両神山コース（下り七滝コース）単独登山したkipyonです。山行記録あり。今回ＮＨＫで放送されてびっくりしています。下り七滝コースを選択した理由としては、行きかえり同じ道でつまらない。さほど距離変わらないように、感じる。分岐の標識がはっきり七滝コースと書いてある。時間に若干余裕があった。せっかくだから七滝が、見たいなどです。
※実際七滝コース通行したら、歩かれてなくて道があいまいで迷う。昼間なのに沢沿いで薄暗い。落ち葉ですべりやすい。なかなか進まなくて焦る。誰もいなくて寂しい。
私も足を滑らせて怪我すれば、遭難したかもしれません。
車で行き、時間に若干余裕あったので、よかったと思います。
私は、２度と七滝コースには、行かないです。
アクセスしにくい初めての両神山へ日向大谷から登ると下山七滝コース行きたくなる気持ちは、わかります。誘惑の多い七滝コースは、危険です。
kipyon さん、こんにちわ。
TVで出てたコースとちょうど同じルートを通られたのですね。
確かに両神山（日向大谷）からスタートすると、
下山時に「ここに分岐があるのか、じゃあ行ってみようかな？」
って、なりそうな位置で分岐がありますよねw
実際のところ難所は、下りよりも登りで利用した方が
遥かに安全なのでしょうけど
七滝沢コースで登る記録はあまりないきがします。
・登りは山頂まで早く着きたい
・下りは違う道を通って下山したい
登山者の心理を逆手にとった
巧妙なトラップの様にも感じますねw
おはようございます、はじめまして。
私は七滝沢コース、登りでも下山でも歩いたことがあります。２０１５年と２０１６年です。
この遭難事故があったからか、コース上はピンクテープの目印がたくさんあって、迷う箇所はなかったです。
難易度は高くなく、自分の体力に合わせて余裕を持って計画すれば、初級レベルでも問題なかったです。
静かで、秩父の山深い雰囲気が素敵なコースで、私は好きです。
話題の趣旨とズレてしまってすみません。
bananya さん、はじめまして。
一口に破線ルートと言ってもピンキリが激しすぎて
「破線にする必要あるのかしら？」と感じるところもありますよねｗ
私は破線ルートというと「奥穂〜西穂の縦走路」が基準になっているので
明らかにそれ以下の難易度だと「あれ？ココ本当に破線ルートなの？」って感じちゃいますねｗ
でも地図上で破線ルートになっていると、一般ルートと比べて
登山客が圧倒的に少なくなるので、静かな山登りが楽しめるというメリットもありますね。
まぁその代わりケガとかしても通りかかる人がいない分、遭難確率が増えますけどね。
それなりの技術と危険予知のできる人間が、時間と体力に余裕がある状態で、
いざというときは引き返すことを前提に考えていれば
破線ルートでもそうそう事故は起こらない気がします。
＞コース上はピンクテープの目印がたくさんあって、迷う箇所はなかったです
あくまで私個人の考えですけど
上り下り用の補助クサリがあるかないかよりも、
ピンクテープがあるかないかの方が遥かに重要だと思いますね。
ほったらかしになった樹林帯の登山道だと
倒木が激しくて進むのが困難だったり、逆にどの方向にも進めそうだったりして
注意してないと、すぐに方向感覚が狂いますね。
そこで何も考えずに歩きやすい方向に進んでいくと・・・遭難者の出来上がりとなりますｗ
そのような場所でピンクテープがあるだけで、一気に危険度が激減する気はしますね。
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