安倍晋三首相会見詳報

(1)「この国から非正規という言葉を一掃する」

【安倍晋三首相会見詳報】(1)「この国から非正規という言葉を一掃する」
【安倍晋三首相会見詳報】(1)「この国から非正規という言葉を一掃する」
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 安倍晋三首相は20日夜、通常国会の事実上の閉会を受けて首相官邸で記者会見した。記者会見の詳報は次の通り。

 「まず冒頭、今般の豪雨災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げます。そして被災された全ての皆さまに衷心よりお見舞いを申し上げます。そしてこの2週間、行方不明者の捜索、被災者の支援に高い使命感を持って当たっている自衛隊、警察、消防をはじめ、すべての関係者に心から敬意を表します」

 「被災者の皆さんのため、過酷な現場で黙々と任務を全うする彼らは日本国民の誇りです。全国各地からのボランティアの皆さんにも感謝を申し上げます。明日、私は広島の被災地を訪問いたします。被災地の皆さんの声を踏まえ、現場主義での復旧・復興を加速する考えです。仮設住宅への移転、生業の復興など、被災された皆さんが一日も早く、安心して暮らせる生活を取り戻すことができるよう、自治体と連携しながら、政府の総力をあげて取り組んでまいります」

 「半年にわたった通常国会が明後日、閉会となります。まず今国会の会期中、行政をめぐるさまざまな問題が明らかとなり、国民の皆さんの信頼を損なう結果となったことについて、行政のトップとして改めて、深くおわび申し上げます。行政文書は国民と行政をつなぐ最も基礎となるインフラであります。その強い自覚を、公務員一人一人が持たなければなりません。決裁文書の改竄(かいざん)など絶対にあってはならず、再発防止に向け、文書の監査機能を抜本的に強化いたします」

 「森友学園への国有地売却、獣医学部の新設をめぐっては、この国会でも厳しいご指摘をいただきました。行政プロセスが公平、適切に行われることは当然です。しかし、それでもなお、総理大臣という立場が周囲に与えうる影響を常に意識し、慎重の上にも慎重に、政権運営に当たらなければなりません。そのことを深く胸に刻み、国民の皆さまの負託に全力でこたえていく。その決意を新たにしております」

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