twitterで@au_officialのつぶやきが残念過ぎた件。
auの新作発表の実況が残念すぎた。
auの新作発表にともない、twitterで公式アカウント@au_officialが実況をしていたのだが、非常に残念だった。
発表会前からハッシュタグ問題でモメていた*1のだが、肝心の実況も惨憺たるモノだった。
![]() | au_official | まだTwitterのことをよく知らないので、勉強しながらつぶやきますね #au2009 | link |
![]() | au_official | 皆さん、フォローありがとうございます!Twitter初心者だけど、がんばります | link |
で、今日の本番。
![]() | au_official | おはようございます。いよいよ新商品発表会当日となりました。実況中継、お楽しみに! #au_official2009 | link |
![]() | au_official | ドアオープンです。会場内の風景はこんな感じ #au_official2009 http://f.hatena.ne.jp/twitter/20091019103328 | link |
![]() | au_official | 注意事項のアナウンスが終了しました!いよいよはじまります!どきどき。 #au_official2009 | link |
![]() | au_official | 弊社社長 小野寺の登場です! #au_official2009 http://f.hatena.ne.jp/twitter/20091019110732 | link |
![]() | au_official | 実は! 皆さんにお伝えしていなかったのですが、新料金のプレゼンテーションが始まっています! #au_official2009 | link |
![]() | au_official | 誰とでも写真も動画もメール無料の「ガンガンメール」発表です #au_official2009 | link |
![]() | au_official | 基本料780円+EZ WINコース315円 月々の料金1,095円です! ※国際ローミング・Webメール除く #au_official2009 | link |
![]() | au_official | 続いて弊社常務 高橋の登場です! #au_official2009 | link |
![]() | au_official | 来春までの、20モデルのラインナップです。まずは「選べる高画質カメラ」 #au_official2009 | link |
![]() | au_official | 12.2メガ高速連写 EXILIMケータイ CA003。高画質写真も20枚/秒連写も。12.2メガ&3倍超解像デジタルズーム&ダイナミックフォト搭載です! #au_official2009 | link |
詳しくは下記から見て頂きたい。
http://twitter.com/au_official
何がまずかったの?
写真がない。
写真がないのははっきり言って論外でしょう。
機種もわからなければ、現場の雰囲気もわからない。
いちいち検索してみるのも面倒だし、その程度ならそもそもtwitter使う意味もない。
臨場感がない。
写真がないならせめて文章で現場の空気を伝えて欲しかったのだが、残念ながら伝わらなかった。新作に対しての個人的な感想なんかが欲しかったのだが、それもなかった。
そのため、「エア実況だった」というpostもあったくらい、空疎な実況だった。
現場での中継は当然一人でやってるだろうから、140文字の制限があるならtwitter初心者にうまいことtsudaりつつ盛り上がれというのも酷な話だろうが、にしても中の人の声が聞こえてこない。
唯一の声らしい声は
![]() | au_official | ( #au_official2009 ハッシュタグで皆さんのつぶやきを読んでいます!嬉しいです!中継、頑張ります! ) | link |
まあこれも最低限の挨拶程度のモノだが。
そもそもな、( )なんていらないんだってw
いいんだよ、@au_official、俺はお前の生の声が聞きたいんだよ!
twitterってそーゆーもんなんだってばよ!
コミュニケーションがない
最大の問題がこれだ。
@でろくに返事をしていない。
初期の@au_officialのpostを見る限り、@の使い方(返信機能)は理解しているはずだが、肝心の実況中は一切@なし。
まあ実況中は難しいとしても、イベント終了後にでもアフターフォロー的にtwitter上で質疑応答をするくらいはできたのではないだろうか。
会場では質疑応答が行われているが、その実況もなければ、twitter上でも行わなっていない。
![]() | au_official | 続いて、質疑応答の時間です #au_official2009 | link |
トヨタ、新型「アルファード」発表会をmeet-meで併催。ゲストは釈由美子
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21848.html
この差は一体なんだろう?
大企業がやるtwitterとしては、とてもではないがお粗末もお粗末で、見てる方が恥ずかしくなるレベルだった。
auのwebプロモーションとしては黒歴史モノだ。
じゃあどうすれば企業がtwitterを活用できるの?
beBitJapan、といっても一般の方にはなじみがないだろうが、WEB業界ではユーザビリティのコンサルで有名どころである。
そのbeBitJapanが、一時期twitterで○×問題を行っていた。
http://twitter.com/beBit_Japan
beBit側がユーザビリティに関する問題を出し、フォロワーがそれに答えるという形式なのだが、問題の質が高いのはもちろん、面白いのがユーザーの面白回答(ネタ)も取り上げている点だ。毎回ネタ回答をしてるユーザーもいたほどだw
また積極的に中の人フォロワーたちとコミュニケーションをとろうとしており、中の人の人柄がよくわかるつぶやきだった。
たとえば俺は@beBit_Japan とこんなやりとりをした。
![]() | beBit_Japan | 弊社のTwitterアイコンってかわいいのかな?評判いいのかな?…と、くだらないことを悩みながらランチなう。 | link |
![]() | take_it02 | @beBit_Japan アイコンはもちろんだけど、それ以上に悩んでしまうbeBitたんかわゆす。 | link |
![]() | beBit_Japan | @take_it02 悩んでしまうのです。美少女キャラのほうが良いのかな…とか(笑) | link |
@beBit_Japanの中の人は、
![]() | beBit_Japan | 今思うとこの○×問題を運用し始めたせいで自分のTwitterアカウントを触る時間が極端になくなってしまいました。私のなつかしのTLは今も生きているのでしょうか… | link |
http://twitter.com/#search?q=%23bebit
を見て頂ければわかるが、ユーザーからも大好評で、自社の認知やブランド価値の上昇という点で大成功である。
俺も以前からブログを拝見して勉強させて頂いていたが、この○×問題で、beBitのファンになった。
特に@beBit_Japanのすごい所は、最終的になんとオフ会まで開いている所だ。
「@beBit_Japanさんらを囲む会」
http://tweetvite.com/event/1owc
ここまでいけば、理想的だろう。
@au_officialとは正反対の、twitterの企業参入の大成功事例だ。
コミュニケーションをとらないなら、twitterやる必要なくね?
twitterの企業公式アカウントの活かし方は、企業の看板を背負った上で、いかに一ユーザー(一個人)としてフォロワーとコミュニケーションをとるか、という所にある。
それをしなければ@au_officialの二の舞になるだろう。
だってひたすら広告呟いてるだけのアカウントなんて、SPAMみたいなもんじゃん。
言葉の意味として、「つぶやき」はそもそも公式な発言ではない。私的な、どうでもいい発言が「つぶやき」なのだ。ただそのつぶやきがつながりあうことで、コミュニケーションが生まれる。twitterはそういう場所だ。
auをそそのかしたのはダレ?
最近のtwitterブームを見るに、日本でも誰もが知ってる企業がこういう形でtwitterに参入してくるのは当然の流れだろう。
だが、twitterは新しいコミュニケーションメディアである。
twitterならではコミュニケーションの取り方をしなければ、本当の意味で「twitterで実況した」ことにはならないだろう。
auからすれば、その場でユーザーからのレスがもらえるという点で活用できたつもりかもしれないが、残念ながらフォロワーからすれば、@au_officialの実況はただの情報の垂れ流しで、twitterでやる必要のないものだった。
はっきり言ってこんなの予約投稿で充分なレベルの実況で、リアルタイムである必要など皆無で、普通に後でHPを見れば充分な内容だった。
わかりやすく言うと、会社のパンフレットをスキャンしてアップしただけで、「うちもついにホームページができたよ!」と喜んでるの同じ程度のtwitterの使い方しか出来ていない。
どっかの広告代理店かなんかが「今流行のtwitterで実況中継しましょうよ!」ってauをそそのかしたとすれば、auはそいつにバックドロップ喰らわしていい。
もし社内からの声だったら、ご愁傷様としか言いようがない。
いずれにせよ最悪実際つぶやく担当は初心者でもいいけど、ある程度twitterの文化を理解した人間が、きちんとアドバイスをすべきだった。
個人的にはtwitterに企業が参入してくるのは賛成だ。きっと、良い意味でもっと企業が身近になるし、企業側もユーザーの存在がリアルに感じられる。
だたしtwitterの文化を理解して、というのが大前提である。
そうでないと得をするのはインチキ広告代理店・インチキWEBコンサルだけで、参入する企業もフォローするユーザーもtwitter不信になるだけだ。
(なおtwitterの担当はそのアカウントに対して全責任を負ってる状態なので、一度炎上すると相当なストレスになるはずである。今後それも心配だ。*2)
セカンドライフのように胡散臭い外野が盛り上げるだけ盛り上げておいて、一気に引いていく。twitterがそんなことにならないよう祈るばかりだ。
追記:10/29
非常に遅くなりましたが、ブコメへのコメントを。
[企業がtwitterをやるなら、フォロワーをファンにしよう。:title=http://d.hatena.ne.jp/take-it/20091029/p1]
title=http://d.hatena.ne.jp/take-it/20091029/p1
も書いたので、そちらも合わせて読んで頂けると、僕の意図が伝わりやすいかと思います。
●全体的に。
id:acealphaさん
twitterは流行ってるみたいだからやっとけ,twitterってメルマガみたいなもんですよ,といっているコンサルが裏にいるのが見えるのが気に食わない!
まさしくそれです!!!
それほど代理店も得してないだろう。誰も喜んでないのが悲しいわ。ソーシャルメディアとかに焦りすぎてるんじゃないかなあ。マスできる企業なのに。
>誰も喜んでないのが悲しいわ
まさにそうです。誰も得をしてない。
id:xevraさん
言わんとしている事は分かる。きっとこんなツマンネー呟きの裏で電通だかが暴利を貪っている訳だから気分も悪くなるというもの。ただ、残念な企業は淘汰されていくのが市場経済の良い所。叩くよりスルーが適当。
それこそ何様だといわれるでしょうが、
スルーしても誰も得しないので、@beBit_Japanの実例を挙げてみました。
叩くだけより成功例を提示すれば、何かしらヒントになるのではないでしょうか。
●実況自体について
id:swirhenさん
こういうオフィシャル的なアカウントは、広報的な権限をきちんと持っててpost1個1個にアリなしが責任持てるやつが担当にならないと残念になるような気がする。
発言の責任はどこが負うんだ!とか、内部で言われそう。大企業は難しい。いっそのこと、Dellみたいなセール情報の通知みたいなものに徹してしまうのはどうなんだろう。
権限・責任の問題は難しいところです。
公式アカウントの中の人には、良くも悪くも当たり障りがなくフォロワーをあしらう技術が必要かと。
セール情報の通知といった、一方的なのももちろんアリだと思います。
id:osa2さん
大企業様がやるんだから「失敗」はないように、あらかじめ文章作っといてコピペで流しこんだんじゃないのかな。あくまで邪推ですが。
ほんとそんな感じです。だから実況のライブ感がなかった。
id:K-Onoさん
加点はなかったが減点もなかった感じ。たぶん「下野なう」をかなり意識して避けたみたいな。
はい、disり過ぎました。すみません。
下手な言質を取られて炎上しないようにしてたのは感じられます。
もっというと、「頼むから話しかけないでくれ」くらいの緊張感がありました。
組織の顔として発言して炎上へと繋がる恐怖感を克服しつつ楽しいコミュニケーションを実現するのって滅茶苦茶敷居が高いと思うんですよ。聴衆側は「ぶっちゃけて話せ。ただし"下野なう"と言ったら全力でぶっ叩く」
「下野なう」は普通にトンデモ発言なので、叩かれても仕方がないし、あんまりにも不用意です。
が、たしかにリスク管理的な面では、非常に難しいと思います。
Pixiv運営発言なんてのもありますし。
ちなみに上記の例では、僕は社長に同情的です。
っていうか例の“ハッシュタグ騒動”の後で“中の人”が自由に声出せるわけないでしょ。「とにかくこれ以上揉めずに終われればいい」という形になるに決まってんじゃん。ひでぇマッチポンプだよな。
まったくその通りです。ハッシュタグ騒動は、中の人にとっては同情すべき点だと思います。
ハッシュタグ騒動にしても実況にしても、つまるところ原因は単純に新しいメディアに対してのリサーチ不足だと思います。
id:adstyさん
今回のハッシュタグ問題も含めたauの件は、身を犠牲にしてTwitterにおける好ましくない点や改善すべき点を提示してくれたと思えば良いや。「au・nau(なう)」とか言わないだけマシだった。
au、無茶しやがって・・・(´;ω;`)ブワッ
マジレスすると、@au_officialの中の人は「なう」も知らないと思います。
というか逆に、「au・nau」とかくだらないこと言っちゃうくらいの方が、個人的には好感度が持てます。
どっかの広告代理店かなんかが(中略)ってauをそそのかしたとすれば、auはそいつにバックドロップ喰らわしていい。」とはいえこのエントリも“素人はすっこんでろ”という立場が見え隠れしてるなあ。
誤解を恐れずいえば、まさしくそうです。
少なくともauほどの大企業がやるからには、それなりのクオリティを少なくとも僕は求めてしまいます。
それはたとえばラジオCMでも、チラシ一枚にしろ、HPにしろ、どんなメディアでもです。
それが会社のブランディングにもつながります。
リアルタイムRSS的に使う分には別に残念と思わない/素人っぽさ前面ゆえヤッちゃったって感じだろうがTwitterの文化を理解しろってのもヲタくさいネチネチで嫌/代理店ならも少しシナリオ書くはずだし2ndLifeと全然違うよ
リアルタイムRSS的に使ったとしても、見出しだけで本文がない薄っぺらい内容なので、auの場合は残念でした。
twitterに限らず、「どうすればそのメディア(のユーザーに対して)で受けるか」というのは、
普通に考慮すべきことではないでしょうか。
かくいう僕は、はてなーウケはできなかったわけですが(´;ω;`)ブワッ
今はいろんな意味でクオリティ重視の時代だよ。比較対象も、批評も、ネットにゴロゴロしているんだから。自分の周辺だけ見てうまくやっていると自画自賛じゃだめだよね
これはそのまま今回のauの件に言えるのではないでしょうか?
@au_officialをやるに当たって、もっと他の企業アカウントをリサーチできたのでは?というのが主旨のひとつです。
●ツイッターについて
id:m_kisaraさん
けれどコミュニケーション必須と言うならチャットでやればよくね?とは思うw
今ならチャットよかtwitterの方が話題性あるでしょう。
ユーザー層が変わる事で、変化していくとも思います。
思いもよらなかった使い方もできるでしょうし、
逆に炎上のリスクがあがってコミュニケーションがとりづらくなる可能性もあるでしょう。
まだ始まってもいない日本Twitterマーケティングについて「かくあるべき」と決めつける人 / 時々で良いので「半径1クリック」という単語を思い出して。自分とその周辺のTLの雰囲気がTwitterそのものの雰囲気と思うなよ。
次のエントリに記載しましたが、
個人的にはコミュニケーションをとることで、ファンを生み出せることが、twitterならでは成功のひとつだと思っています。
自分のTLの話はしてません。
「自分のTLでauの実況の評判がよくなかったからって、それをtitter全体の雰囲気だと思うな」というのなら、
#au2009は見られましたか?
どうみても批判や残念がるpostが多いです。
ここまでいくとついったーに「ゆるさ」はないなぁ、と思ったり。/いつの間にやら「私的」な「こうあるべき」論が広まりつつあるのかなぁ。
どうやって使おうと、それをどう批判しようと勝手(自由)だとは思うけど、一番驚いたのがいつの間にかtwitterがコミュニケーションツールになってたことかな。本来の意味での使い方は間違ってなかったと思う。
twitterの特徴を説明するときに「気軽につぶやける」とか「ゆるいつながり」ってよく言われます。
調べてみたところ、「気軽」というキーワードは、
Twitter の受信ユーザー側では、友人や親類の近況報告を、携帯電話や、Webサイトなどで確認できます。ただし、それらに対してどれだけ注意を払うかはユーザー次第という気軽さがあります。
https://twitter.com/about#about
にもありますが、この「ゆるい」ってのは誰が言い出したんでしょう?
仮に公式にそう言っていたとしても、実はそれ自体が「こうあるべき論」では?
CGMはユーザーによってどうにでも変わります。
つーかなんで企業のtwitterの活用の理想がオフ会を開くことなのかがよくわからん。
オフは極論ですが、それくらいユーザーとの距離を近づけることができるのが、twitterの可能性であり魅力だと思います。
tsudaるにはコミュニケーションできるキャラクター確立という、高度なスキルが必要であった〜(本当か?|そうやって考えるとtsudaるって何気に凄いのね。
まず140文字で目の前の事をまとめる技術と、それにプラスして炎上しない程度の無難なやりとり、このアカウント面白い!と思わせる魅力などなど、より面白い実況にはいろんなスキルが必要だと思います。
たとえば本当に純粋に私見を交えない純粋な実況するだけってのもありだと思いますが、
フォロワーとしては、その人に対して質問をしたくなったりするのではないでしょうか。
Twitterは企業からの一方的な発信ではなく、企業内の「人間」としてすべての個人と相対せよということなのか。どうも一連のTwitter騒動でauを叩く人にはモンスターカスタマー的なものを感じる。
ネガティブにとられすぎてる気がしますが。。。
まあ「もう少し面白いこと言えよ!」ってのはモンスターカスタマー的と思われるかもしれませんが、
twitterの楽しみのひとつとして「コミュニケーションをとる」というのがあり、
それをうまくこなしている企業もあるので、そこまで無理な要望だとは思いません。
id:sendさん
単なる "俺の timeline はかくあるべき" って話に思えた
TLの話じゃなくて、あくまで企業がtwitterを利用をするのに、どうすれば効果的かって話です。
文章の前半と後半で言ってること矛盾してませんか?
followに値する・しないの話はしてません。
●その他
id:webkitさん
私もどことは言わんが企業アカウントをやっているので、こういうのみるとヒギー!!!(寿命3年縮まる)となる。がんばる。
がんがれ!ちょおがんがれ!
既読だと思うけど、下記が非常に参考になります。
@beBit_Japanの「なかの人」にいろいろ聞いて勉強になった件
http://www.ideaxidea.com/archives/2009/10/twitter_and_bebit.html
id:daichan330さん
ほんとトラブルの場所には駆けつけるね君はw
とはいえ、ハイクで相談に乗ってくれてありがとう。
発表会の温度湿度だけ垂れ流すぐらいのファンキーさなら逆に評価されたかもね
それは新しい!!!
「温度は31℃、湿度は60%(適当)、会場は今、まさに熱気に包まれております!!!」
*2:こんだけ叩いておいて俺が言うのもなんだが。