3月1日の東京マラソンに出場予定の中国在住ランナーに、参加自粛が要請されていることが7日、分かった。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受けた対応。小池百合子知事は会見で「(中国から日本への)フライトが止まっている状況もあり、そういう方は結果的に、自粛という形になる」と説明した。

大会主催者は6日、出場資格があっても来日できない中国人ランナーには、来年の出場を認めると発表。3万8000人が走る今大会にエントリーした中国在住者は約1800人。今月16日の京都マラソンでも同様の自粛要請が始まった。

小池氏は感染防止や経済への影響に対応するため補正予算を編成すると表明。世界保健機関(WHO)が、根拠のない情報が拡散される「インフォデミック」が起きていると指摘したことを踏まえ、今後「東京動画」などSNSを通じ、正確な情報を海外に発信する意向も示した。